こんにちは。クリリンです。
さて今回は、京大医学部生の実際の模試の成績表を公開します。
試験の手応えや合格へのビジョンの見え方について自分なりに分析もしてみました。
僕の高校時代の成績がどういう経過をたどったのか是非参考にしてみてください。
模試成績
高校1,2年:スタートダッシュを決めるも成績は右肩下がり…
本当はここに高校1,2年のころの模試結果を掲載したかったのですが、データが残っていませんでした…。(ごめんなさい)
なので、僕の覚えている範囲で河合塾全統模試での偏差値と京大医学部の判定を書いていきます。
- 高校1年 秋
国語:50 数学:80 英語:78
総合:76 判定B - 高校2年 夏
国語:50 数学:72 英語:70
総合:70 判定C - 高校2年 秋
国語:50 数学:70 英語:68
総合:67 判定D
大雑把にですが、こんな感じです。
【国語】
2次試験の配点も小さいため、勉強は古文・漢文の単語・文法など最低限で済ませていました。
【数学】
ずっと勉強を続けていたこともあって好成績をキープ。
そもそもこの偏差値はとれない!と思う方もいるかもしれませんが、高校1,2年では周りの人たちは勉強していないため、解法暗記をするだけで解けるような基本問題をしっかり解ければ偏差値70~80は出ます。
この時点で応用問題をガリガリ解けていた記憶はありません。
【英語】
高校1年では単語・文法を勉強するだけで高偏差値を出せました。
誰も勉強してなかったんでしょうね。(笑)
その後は周りにどんどん追いつかれていきます。
【総評】
公立高校生は入学時点で中高一貫の上位私立高校生と学習進度の点で差をつけられているとはいうものの、中高一貫は中3~高1にかけて怠けがちな時期でもあります。
さらに全統模試は問題の構成がシンプルで、基本事項を抑えていれば得点できる部分がわかりやすいということもあり、高校1年の模試では応用問題は解けない僕でも私立高校生との差はそれほど感じられませんでした。
しかし、学年が上がるにつれ、学習進度の速い私立高校生は仕上がりが早く、その差を見せつけられはじめます。
高校3年:冠模試はD・E判定だらけ…
まずは高校3年の河合塾「京大オープン」です。8月と11月の両方とも受験したので、両方載せます。直前に受けた河合塾の共通一次試験の模試結果も同時に写しておきます。
河合塾の冠模試オープンは評価がA・B・C・Dの4段階評価なので、僕はD判定で最低評価ですね…。ただし、D判定の中でもD+とD-みたいな感じで評価が分かれていて、8月はD+、11月はD-の評価です。(むしろ下がってる…。)
次に高校3年の駿台「京大実戦」です。8月は受けておらず、11月のみとなります。
正真正銘のE判定です…。
【総評】
高校1,2年の全統模試と違って冠模試は基本的に京大志望の生徒しか受けないので偏差値が下がるのは当然としても、正直この結果には耐えかねました…。
この頃僕はまだ理科の基礎を勉強していて問題演習を積めていない状況でしたが、やはり大学入試問題は問題構成(問題数多い/解けなくていい難問題はどれかなど)が複雑で、知識が断片的に頭の中に入っている(インプット)だけでは高得点は望めないということを実感しました。
公立高校と私立高校の最大の違いは学習進度の違いによる “仕上がりの早さ” です。
この模試では仕上がりの早さの違いによる “試験慣れ” の度合いが如実に表れました。
もちろん私立高校生でも仕上がりが悪い生徒はいると思いますが、少なくともこの時点で良い判定を取ることが出来るのは、既に試験慣れしている仕上がりのいい生徒なんだと思います。
自己分析:“試験慣れ”が必要
- 高校1,2年の模試
問題構成がシンプルで、周りの人たちもあまり勉強を進めていないので、試験慣れしていなくても基本事項を抑えるだけで高偏差値を取れる。 - 高校3年の冠模試
問題構成が複雑で、周りの人たちもしっかり勉強を進めているので、 試験慣れしていないと高偏差値を取れない。
もちろん問題自体も難しくなっていくのですが、それ以上に「問題構成」による難易度変化についていけませんでした。
例えば、誰も解けないような難問題はすぐにスキップすべきですが、学年が上がるにつれて難問題がどこに潜んでいるのか分かりづらくなります。
時間を取られる上、結局その問題も解けないこととなり、焦って他の問題にも悪影響を与えてしまいます。
問題を解くための知識自体はインプットされていても、「試験」というプレッシャーの上、制限時間に追われるという状況ではなかなか思うように得点を取ることができなかったのです(ここで “試験慣れ” が必要だと思ったわけですね)。
“試験慣れ”=自分が解ける問題で効率良く得点を取る
①基本問題で確実に満点を取る
京大医学部-逆転合格体験記-勉強法のすべて
②応用問題で+αできるだけ得点を稼ぐ
“試験慣れ” とは要するに “自分が解ける問題で効率良く得点を取れるようになること” です。
皆さんも試験が終わった後にこんなことを思った経験はありませんか?
試験が終わった後に解法を思いついた…
ケアレスミスさえなかったらもっと偏差値は上がったのに!
時間配分を間違えなければもう少し得点を伸ばせるはずだ!
これはまさしく “試験慣れ” ができていない証拠です。そしてそれは、紛れもないあなたの「実力」です。大学入試において「たられば」の話は通用しません。
これらをしっかり意識して得点効率の良い勉強をしていけば、E判定を覆して逆転合格することができるというビジョンが見えたワケです。
次の記事で、E判定から逆転合格したより具体的な勉強法についてお話していきます。
コメント
コメント一覧 (2件)
社会はいつ頃から勉強し始めましたか?
社会の勉強は継続的に勉強していたわけではなく、共通1次試験模試の前1週間に詰め込んで勉強していました。本格的に勉強し始めたのは共通1次試験の1ヶ月前からです。詳しくはこちらをご覧ください→誰でも実践!現役京大医の最強勉強法【社会編】