この記事は次のような人におすすめ!!!
・京大経済理系の倍率や難易度を知りたい
・合格するため目標点数を知りたい
・実際リスキーなの?
・どんな人に受験がおすすめなのか知りたい
みなさんこんにちは。
京大の経済理系に地方の公立高校から現役合格したMORIです。
最近、経済学部で、理系の入試を行う大学が少しずつ増えていますね。
経済学部の勉強には数学力が必要なことが背景にあるのではないでしょうか。
言わずと知れた難関大学の京都大学にも、経済学部で理系受験による入学者の枠が設けられています。
京大経済理系は、倍率が高いことや、二次試験の数学の配点が高いことからリスキーだと言われていますが、個人的な考えでは、
京大経済理系は京大の理系受験の中では穴場
です。
京大経済理系は、京大理系の中だと「穴場」です
そこで今回は、倍率が高くても関係ない理由や、なぜ僕が京大の経済理系が穴場だと思うのか、
・合格最低点
・難易度
・配点
に注目して解説し、合格するための目標点数や、どんな人に受験がおすすめか、なぜリスキーといわれるのか、解説していきます。
地方の公立高校から京大経済理系に合格した僕の自己紹介記事です。
僕と同じように、地方に住んでいる受験生や京大経済理系を受験する人の参考になればと思います。
>>関連記事:MORIのプロフィール/公立高校から京大経済理系に現役合格した話
倍率が高くても関係がない理由
京大経済理系の倍率は、例年4~6倍に収まっています。
京大の他の学部は高くても3倍くらいなので、それと比べるとだいぶ高めになっています。
なぜ、経済理系の倍率が高くなるのか、個人的に考えた結果、
①二次試験の科目が3科目だからワンチャンをねらう
②科目が少なくて対策しやすい(私文が人気な理由と似ている)
③高校は理系だけど、大学では文系の学部にいきたい
の3つがあげられると思います。
ちなみに僕は③の理由で京大経済理系を志望したのですが、志望者全体で見ると③よりも①、②の理由で志望する人が多いのではないかと思います。
とすれば、①のようにワンチャンを狙うような人たちがたくさん志望しても、その中からたくさんの人が合格することはないため、②のようにきちんと対策して臨んだ実力のある人が合格していきます。
見かけの倍率は高くても、実際に合格に近い力を持った競争しなければならない人の割合は大したことない、というのが真実なのです。
倍率は高いけど、実は受験生全体のレベルは高くない!
合格最低点から見る難易度(穴場だと思う理由)
ここ10年間の、京大経済理系の合格者最低点と合格者平均点、そしてその得点率です。
合格者最低点に注目すると、どの年でも900点中600点取ることができれば合格が望めそうです。
得点率で言うと大体3分の2といったところです。
入試科目と配点は後で詳しく解説するのですが、
共通テストで8~9割獲得し(200~225点)
二次試験で、国語5割、数学と英語は6割獲得(375点)
すると合計で575~600点くらいになるため、合格が見えてきます。
実は上に述べた目標は、京大のどの学部を志望する場合でも目指すべき(達成すべき)目標点です。
京大経済理系では、
科目が少なくても、他学部と目標点が同じなんです。
これが僕が穴場だと思う理由です。
ところで、経済理系の合格者最低点の得点率は、科目数が少ない分、ほかの学部に比べて顕著に高くなっているのでしょうか?
答えはNOです。
農学部を例に挙げます。
経済理系と農学部で配点の違いがあるため、簡単に比較することはできませんが、最低点の得点率だけに着目すれば、そこまで大きな差はないと思います。
実際、僕は合格者平均よりも少し高かったくらいで合格したのですが、ほかの学部の友達は、二次試験の国数英は僕と同じくらいの点数の人が多かったように感じます。
京大経済理系の入試科目と配点、目標点数
入試科目と配点
京大経済理系の受験において、最も特徴的な点は、
二次試験で理科がない
ことです。
つまり、二次試験は、国語、数学、英語の3教科となります。
共通テストの理科も京大経済理系では1科目で良いこと(普通の理系は2科目受験が必要)も特徴的な点です。
上の表からわかるように、
共通テストが250点、二次試験が650点、合計で900点満点の試験になっています。
理科が二次試験で出題されないことの次に注意しておくべき点は、
二次試験の650点のうち300点を数学が占めている
ということ。
数学がどれだけ大事かがわかると思います。
数学が飛び抜けて得意である必要はありませんが、数学が失敗するとかなり合格が厳しくなってしまうと思います。
合格するための目標点数
現役で合格した僕がおすすめの目標点数を紹介します。
共通テストでは、8割~9割の点数を目標にしましょう。
京大経済理系の共通テストの配点は、国語、数学、英語、社会、理科、それぞれに50点ずつという風になっています。
どの科目で稼ごう、とかあまり考えずに、全科目で8割~9割とることを目標にするのが勉強しやすいと思います。
(実際僕はというと、難化した数学にやられてしまいました、、笑笑)
共通テストは8割ないと二次試験での挽回がしんどくなっていくと思います。
続いて二次試験です。
二次試験の問題の難易度は年度によって大きく変わることがあるので柔軟に考える必要があるのですが、およその目安として考えてもらえたら大丈夫です。
二次試験は、国語は5割、数学は6割、英語も6割を最低の目標点にしましょう。
共通テストと二次試験で上の目標が達成出来たら、かなりの問題易化がない限り、合格最低点は突破できると思います。
受験生一人一人で、得意不得意があると思うので、上の目標をベースに調節してもらえたらと思います。
参考に、僕の得点開示を載せておきます。
参考になればうれしいです。
合格するための勉強法は??
京大経済理系のいいところは先ほども述べたように、二次試験の理科がないため、科目が少ないところです。
科目が少ないということは、各科目に割くことのできる時間が増えるため、点数を伸ばしやすいです。
そうなったときに最も力を入れるべき科目は何でしょうか?
もちろん二次試験の数学ですよね。
他の京大の理系学部の勉強の仕方と原則は変わりませんが、数学の失敗は不合格に直結してしまうので、数学は特に点数を安定させる訓練をたくさん積みましょう。
二次の理科がない分、多くの時間が費やせると思うので、数学は重点的に対策しましょう。
点数を安定させるには、過去問を本番と同じように解いて、質の高い復習をすることが欠かせません。過去問演習の質を高めるため、赤本よりも青本を使った方がいい理由を解説しています。
>>関連記事:【京大生が解説】過去問は絶対に赤本より青本を使えー赤本と青本の違いを比較
共通テスト後の勉強の仕方は、合否に大きく影響します。合格の可能性を高めるために、共通テスト後か二次試験までには何をすべきなのか、詳しく解説しています。
>>関連記事:【国公立大向け】共通テスト後の勉強法・直前期の二次試験対策の仕方
京大経済理系がなぜリスキーといわれるのか
ここまで読んでいただけた人はもうわかると思うのですが、リスキーといわれる理由は、二次試験の数学の配点が大きいことにあります。
受験の中で最も点数が安定しない科目は数学とよく言われるのでリスキーといわれるのも納得できる部分もあります。
しかし、近年の京大理系数学(2020年を除く)の難易度であれば、6割以上をコンスタントにとることは、無理なことではないです。
充分に数学の学習に時間を割くことができれば、数学の安定化もできるようになると思うので、リスキーといわれていても、個人的にはあまり気にしなくていいと思います。
他の学部を受ける人たちも、数学の配点は小さくはないので、実は数学で失敗数ると不合格に直結してしまうというのはどこの学部も共通なのです。
どんな人が受験するのがおすすめか
京大経済理系がどんな人におすすめか、端的にまとめると次のようになると思います。
②理系にいるけど経済学部に入りたいひと
③少ない科目で京大に入りたい人
におすすめです!!
どこでも同じですが、早く志望すればするほど、対策がしやすくなり合格が近づきます。
逆に、まだ志望する大学、学部学科が決まっていない人にはおすすめしないです。
なぜなら理科の勉強がおろそかになって、ほかの学部などを受けたくなった時に、理科を勉強してきていないという理由であきらめないといけなくなるからです。
最後にー穴場とはいっても難易度は高いー
これまで、京大経済理系のことをさんざん穴場だと言ってきましたが、穴場だとしても京大です。
よほどの天才や秀才ではない限り、適当に勉強したり、並の旧帝大志望者と同じくらいの勉強しかしなかったりすれば、当然合格はできません。
穴場だとしても京大だから難易度が高いのはまちがいない!!!
しかし、正しいやり方でひたむきに勉強を続けていけば、京大のほかの理系学部よりも合格が勝ち取りやすいことも事実です。
そのため、数学を安定させることができる人からすれば、報われやすいのかなと思います。
コメント
コメント一覧 (6件)
経済理系志望の高二です。数学が得意になるために、過去問を使って勉強しています。これは良きですか、早めに対策をしているつもりなのですが。
コメントありがとうございます!
個人的な考えですので、参考程度に考えていただけたらと思います。
まず高2の時点で過去問に触れているその意識の高さ素晴らしいです。
本題なのですが、過去問を解く前に、数学の全範囲の学習が青チャートレベル(ほかの参考書でもよい)で済んでいるとよいと思います。
もし、青チャートレベルの問題が解けないのであれば、京大の問題を解く土台ができていないということになります。
そうなってしまうと、過去問の浪費になってしまうと思います。
青チャートレベルの学習が済んでいるようでしたら、過去問を何年分解いてみて、どんな問題が出るのか解いて確かめるのは、今後の勉強の指標にもなるので素晴らしいことだと思います。
しかし、高2の今の時期からであれば、今まで解いてきた問題集をより仕上げたり、難しい問題集に触れてみるといいかもしれません。
数学の力がよりついて合格に大きく近づくと思います。
もし、かなりレベルのところまで数学の勉強が進んでいるのであれば、国語英語の勉強に時間を費やしてもいいかもしれないですね。
かなり長くなってしまいましたが、参考になると幸いです。
なるほど、確かに受験生になる前に過去問を知りすぎると逆に困りそうですね。参考にします。
丁寧な説明に感謝します
初めまして。そろそろ学校で文理選択をする時期なんですが、いくつか悩んでることがあるので答えていただけると嬉しいです。
まず、大学在学中に公認会計士の資格をとって将来は監査の仕事をしたいと考えてます。そして、理系科目に興味があり工学部に一番惹かれています。
ですが、在学中に資格試験の勉強ができるほど時間を取れないと聞き、個人的に文系学部にいくなら経済を勉強したい思いもあり、京大経済もいいなと感じはじめました。ですが歴史が得意ではないです。しかし一般的には勉強量は理>文でいくら、苦手でも理系にすすむより良いとも思います。
なので今は京大工、文理経済の3択でどれもメリット、デメリットを感じ決めれません。
もちろん個人で能力はバラバラなので一概にはいえないと思いますが、この3択だと合格までに必要な勉強量って大まかにどう変わるか教えていただきたいです。
京大に進学したい、という前提があって、公認会計士の資格を取って働きたいという意志が固いのなら、僕は文系で京大経済を受験するのがいいかと思います。
経済学部の友達で公認会計士の試験を受けようと勉強に励んでいる友人は何人かいますが、経済学部以外ではまずそんな人は聞きません。
他の学部でもいるかもしれませんがごく少数でしょう。
また、普段の授業の内容や課題の重さからして、公認会計士の勉強がはかどるのは間違いなく経済学部だと思います。
理系の学部だと全く勉強内容が違いますし課題も多いです。
文系の学部でも経済学部以外では、公認会計士の勉強と全く関係のない授業が展開されています。
経済学部でも公認会計士の勉強と通ずる部分が多いというわけでもないですが無駄にはなりにくいと思います。
つづいて理系で受験するか文系で受験するかですが、個人的には文系で受験したほうが合格しやすいのではないかと思います。
理由としては科目数が多くて、数学で全部決まるみたいなことになりにくいからです。
科目の得意不得意で、文系がいい、理系がいいというの変わるかと思いますが、合格確率を高める、という観点から文系をお勧めします。
僕は高校で歴史を勉強していませんが、やったらやった分だけ点が伸びると僕の友人は言ってました。
そのため歴史が苦手でもしっかり勉強ができていればそこまで足かせにはならないと思います。
合格に必要な勉強量ですが、
工学部>>>理系経済≧文系経済
だと僕は考えています。
ここに関しては直観なのであまり真に受けないでいただけたらと思います。
冗長で分かりにくい返答になってしまいましたがこれで大丈夫でしょうか。