こんにちは。MORIです。
この記事では、難関大受験生に大人気な英文解釈の参考書である、ポレポレについてまとめていこうと思います。
単語も文法も実力が付いたのに、いざ長文になるとなかなかできない、、、
という悩みを解決するのがポレポレです。
英文解釈の勉強は難関大受験生には欠かせないので、この記事は必見です。
この記事はこのような人におすすめ
①ポレポレがどんな参考書か知りたい
②ポレポレの評判・レベルを知りたい
③ポレポレの使い方を知りたい
1.ポレポレはどんな参考書なのか
「ポレポレ英文読解プロセス50」(以下ではポレポレと書きます)は、有名予備校講師である、西きょうじ先生が書いた、短めの英文の構造をつかむことに重きをおいた問題演習書です。
短めの英文の構造をつかむ、というのは受験勉強用語でいえば、英文解釈という部分にあたります。
英文解釈って何?
英文解釈ってなんで大事なの?
ってなっている方は下の記事を見てもらえればと思います。
ポレポレは初版が1993年で、そこから約30年間、難関大受験生に大人気の参考書です。
難関大入試における英語で、長文読解の比重が大きいこともありますが、約30年間も受験生に使われ続けている、という時点でもよい参考書であることは分かると思います。
2.ポレポレの内容
ポレポレは例題50問の例題がついています。
1つの例題はだいたい3~8行くらいの英文で、過去に大学入試で出題された英文が選ばれています。
例題1つに、2ページくらいの解説がなされます。
実際のページを見ていただけたらと思います。
例題は50問で、構成は次のようになっています。
例題1~4 SVの発見
代々木ゼミナール(予備校)|書籍案内
例題5~12 句や節,共通関係の把握(等位接続詞に注目して)
例題13~15 準動詞の主語(句の範囲を間違えやすい所として)
例題16~28 挿入,修飾語と文の骨格の把握
例題29~37 関係詞の理解(修飾語の延長として)
例題38~40 名詞構文(訳出しにくいものとして)
例題41~47 倒置(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)
例題48~50 省略(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)
3.ポレポレのレベルと到達点
単刀直入に言うと、ポレポレはめちゃくちゃ難しいです。
初めて英文解釈の勉強をする人は、初見で例題の英文構造がわかるってことはなかなかないんじゃないかと思います。
大学受験において難易度が上位に来る大学の過去問から、例題が作られているので当然なのですが、その過去問の中でも難しいものが選ばれているので、余計に難しくなっています。
ポレポレに挑戦する人のレベルとしては、単語帳一冊がある程度完成していて、文法もしっかり理解できている必要があります。
と言って、ここまで脅しておいてなんですが、逆に単語と文法がある程度できている難関大志望者は、ポレポレに挑戦していいと思います。
というのも、英文解釈の勉強で重要なのは、文法書で見た、倒置、省略、比較などといった、変則的な文構造を、実際に過去問で出題された英文で確認して理解できるようになる、という点にあるからです。
倒置、省略、比較などといった、受験生にとって厄介な構文は、文法書で見たことがあるし知っている、というのはみんな同じです。
差がつくのは、それらが実際に長文で出てきたときに理解できるか、ということです。
数学の問題のように、知っていたり、似たような文構造のものを読んだことがあれば、難しい構文も結構読めちゃうことが多いです。
そのため、ポレポレに取り組む意義は、倒置、省略、比較などといった、受験生にとって厄介な構文を見慣れることだと言えるでしょう。
ポレポレの難易度や取り組む意義について解説しましたが、次は終わった後の到達度についてです。
ポレポレが終わった時点では、東大、京大を始めとした難関大の入試問題にも、英文解釈だけで見れば挑戦できるレベルです。
4.ポレポレの使い方
ここではポレポレをどのように使って勉強すればよいか解説していきたいと思います。
個人的にポレポレの良い点は、参考書として薄いもので、短期間で仕上げることができる点であると考えています。
そのため、短期間で完成させることに重きをおいておすすめの使い方を説明したいと思います。
STEP1
例題の英文をよんで、SVOCの構造を考える。
STEP2
STEP1で考えたことをもとに、大体どんな和訳ができるか頭の中で考える。
STEP3
解説を読んで、STEP1の思考のどこが合っていたか、どこが間違っていたか確認する。
STEP4
ポレポレ全体を2周、3周する。できるようになるまで繰り返す。
以上の、STEP1~STEP4が僕がおすすめする取り組み方です。
ポイントは、1周目は和訳を紙に書かないことです。
というのも、ポレポレは英文解釈の参考書であるので、和訳を強化するのに使うのは、ポレポレの使い方から少しずれています。
また、構造が間違っているかもしれないのに和訳の練習というのは非効率です。
ポレポレに時間をかけすぎないという観点からも、例題1問ごとに和訳を紙に書くのはお勧めできません。
しかし、2周目以降で和訳の練習をするのはとても効果的だと思います。
ポレポレが終わった後は、長文の参考書や過去問にあたって、ポレポレで学習した内容がどのように出題されているか意識しながら演習を進めましょう。
より力が付きます。
補足になるのですが、YouTube で西きょうじ先生がポレポレの解説動画をあげています。
その動画をみながらポレポレの勉強を進めるというのも、とても効果的だと思います。
自習よりも授業を受けた方が頭に残りやすい人などには特におすすめです。
西きょうじ先生の YouTube チャンネルはこちら
5.ポレポレの前後にはなにをするべきか?
ポレポレに入る前には、これまでにも書いてきたとおり、単語帳一冊と、文法がある程度完成していれば十分だと思います。
ポレポレの前に英文解釈の参考書に取り組む必要はあまりないと思います。
ポレポレが終わったら、基本的には入試の過去問か長文の問題集を進めていきましょう。
難しめの英文でも、構文がわからないことによって読めない、なんてことはあまりなくなっていると思います。
時間に余裕がある人は、ほかの英文解釈の参考書に取り組んでもいいと思いますが、重複する部分も多いので、あまり必要はないかと思います。
それでももし、英文解釈に取り組みたい場合は、「英文読解の透視図」が個人的なおすすめです。
英文読解の透視図では、ポレポレよりもより多くのテーマを扱っています。
6.この記事のまとめ
この記事では、英文解釈の参考書である、ポレポレの評判、使い方などについてまとめました。
ポレポレの最大の強みは、単語、文法の知識しかない状態から、短期間で難関大レベルの英文の構造をつかめるところに引き上げてくれる、というところです。
僕が紹介した、おすすめの使い方を使ってもいいし、自己流でも構いませんが、「短期間で」という点にこだわってほしいと思います。
ポレポレが素晴らしい参考書であることは疑いないことなので、ポレポレで英文解釈の力をつけましょう!
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