こんにちは Leeです
今回も受験生向けの記事になります。
僕は鉄緑会に通っていて、京大医学部に現役合格しました。
鉄緑会では英語のクラスはSAとA1にいました。
(一番上と二番目のクラスです)
また、リスニングが得意で、共通テストではリスニングは97点でした。
ですので、皆さんに、英語の成績を上げる、強力なアドバイスを送ることができる自信があります。
英語の成績を上げたい人は、ぜひ最後まで読んでください( ̄▽ ̄)
英語が得意な人も、英語がまったくダメな人もこの記事を読んでみてください( ̄▽ ̄)
英語の単語帳、英作文の書き方、長文の読み方、正しい勉強法、リスニング、などなど。
受験生なら喉から手が出るほど欲しい情報のすべてがここに!!
英語の心得-正しい勉強法
まずは、英語とは何かというところから話し始めていきます。
そもそもですが、誰もが知っている通り、
英語は言語ですよね
当たり前のことですが、僕が思うに9割9分
の受験生はこの当たり前のことを忘れています。
ただ、これは仕方がないことだと思います。
ひとえに、英語の教わり方のせいだと思います。
やたらと文法を覚えさせられて、急に長文を読まされ、、、
それらはすべて間違っています
。
英語は言語なのですから、正しい勉強法は
- 毎日英語に触れること
- 文法ではなく、英文を大量に覚えること
この二つに尽きます。
言語学習ですので、その言語に慣れること、そして文章のストックをためること以外に正攻法はありません。
ですので、暗記を伴うのは当然のことです。
また、英語は理科や社会と比べると、完成させるのに時間がかる教科です。
ですので、手遅れになる前に、極力はやい時期から勉強する
ことをおすすめします。
このことを前提に、詳しい話をしていこうと思います。
英語が得意な受験生は本当に強い!!
文系、理系問わず、受験では英語が必須科目である大学が大半ですし、就職の際も、英検やTOEICはアピールポイントになります。
グローバル化が進む現代において、ますます重視されている英語の強みについて書いていきます。
英語が得意な受験生が合格しやすい理由
タイトルに書いた通り、英語でしっかり点数を取れる受験生は受験に強いです。
なぜなら、英語は受験科目の中で、点数がかなり安定する科目だからです。
つまり、英語が得意な人は安定して高得点が取れますし、逆に英語が苦手な人は何回テストを受けても高得点が取れません。
また、数学といった、本番で点数がぶれやすい教科もあることを考えると、確実に得点源にできる
科目があることは自信にもつながります。
本番は誰もが緊張しますが、英語は緊張していても点数が出しやすい教科ですので、しっかりと固めてしまえば、安定した強い受験生になれます。
(僕は鉄緑会に通っていましたが、やはり講師方も英語が強い受験生は合格率が高いと言っていました)
英語は万能のスキル
次に、英語は受験だけでなく、その後の人生においても大いに役立ちます。
今やグローバル化が進み、英語は必要不可欠なスキルの一つだと言っても過言ではないと思います。
事実、大学に入っても何かと英語をやらされます( i _ i )
(それだけ大学側も英語が必要とされていると考えているのでしょう)
また、優秀な翻訳アプリが登場してきてはいますが、まだまだ多くの企業が、英語を話せる人材を求めていることが実情です。
ですので、英語は受験に限らず、一生もののスキルだと言えます。
何よりも、日本には英語が話せる人がかなり少ないので、英語が話せるだけで、選択肢が広がることは間違いありません。
実際、キャリアインデックスが行った調査によると、年収が高ければ高いほど、英語ができる人の割合が高くなるとのことです。
年収 | 英語で日常会話や読み書きができる【%】 |
---|---|
500万円未満 | 22.4 |
500~700万円 | 34.0 |
700万円以上 | 48.7 |
どうですか?
たった一つの受験科目ができるかどうかで、その後の年収にまで影響が出ることを考えれば、英語を勉強するモチベーションが上がるんじゃないでしょうか( ̄▽ ̄)
英語の三大神器-単語、文法、英文解釈
英語には大きく分けて、3つの部門で構成されています。
単語、文法、英文解釈の3つですが、これらはどれが欠けていてもダメです。
お互いが影響しあうので、どれかを完璧に習得しても、英語ができるようにはなりません。
だからこそ、英語は何から勉強すればいいのかが分からないという人が多いのだと思います。
ただ、3つの中にも優劣は存在します。
やはり一番大切なのは、単語
でしょう。
英単語が一番大切なのはなぜか
どんな受験生も、まずは単語から勉強し始めたのでないでしょうか。
大正解です
何せ、単語を覚えていなければ、何も始まりません。
英語における単語は、数学における計算みたいなものです。
極論ですが、単語力があれば、文法や英文解釈の知識がなくても、ある程度は太刀打ちできます。
それほど、単語力は大切
なものなんです。
実際、僕は単語暗記をサボり続けた結果、最後の最後まで苦しみ続けました。
和訳や読解の際に、あまりにも分からない単語が多くて、ボロボロになっていました。
しかも、単語の暗記は一朝一夕でできるようなものではないので、気づいたときには手遅れです。
そんな事態に陥らないためにも、受験生の皆さんは単語力をコツコツつけていきましょう。
おすすめ単語帳
さて、単語の大切さがわかったところで、次はおすすめの単語帳について書いていきます。
僕がオススメする英語の単語帳は、皆さんご存知であろう、
【鉄壁】
です。レベルは比較的高めですが、医学部、難関大学を受験しようと思うのであれば、持っておきたい単語帳です。
この単語帳の最大の特徴は単語量の多さと、単語の覚えやすさにあります。
何せ、この一冊さえあれば受験英語は大丈夫というくらい英単語が網羅されています。
また、単語の成り立ちや英単語の接頭語の意味について書かれているので、英単語に関する知識が深まり、より一層単語が覚えやすくなるようになっています。
次に、一つ注意してほしいことがあるのですが、単語帳は複数冊買う必要はありません。
一冊を何周もして、完璧にする方が効果があります。
ですので、数年計画で一冊を完璧に覚えることを目指しましょう。
英単語のおすすめ暗記方
ゴールデンタイム、エビングハウスの忘却曲線
覚え方は人それぞれだと思いますが、科学的に記憶に残りやすい時間は存在します。
それは、寝る間の時間です。
俗に言う、ゴールデンタイムというやつですね。
脳のメカニズム的に、寝ている間に記憶を整理するので、寝る前に記憶したことは長期記憶として残りやすいそうです。
また、皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、エビングハウスの忘却曲線というものを知っていますか?
説明するよりも、グラフで見た方が分かりやすいと思うので、マナブレインの情報を引用します。
https://mana-brain.com/post-302/
このグラフを見れば分かる通り、せっかく覚えても、復習しなければ、時間が経つと、ほとんど忘れてしまいます。
ですので、僕のおすすめの単語の暗記方法は、夜に単語を覚えて、朝起きたら夜に覚えたものを復習します。
そして、このサイクルを一冊の単語帳に対して、4,5周
しましょう。
そうすれば、長期記憶としてしっかりと記憶できるはずです。
また、インプットだけではなく、アウトプットも適宜行いましょう。
具体的には、覚えるだけでなく、覚えたものをテストして確認しましょう。
実際に自分の手を動かして、単語の綴りを確認してみると、間違いに気づくことが多いです。
単語は単語帳だけでは足りない!?
まずは1冊の単語帳を完璧にすることを目標にしましょう。
ただ単語帳だけではカバーできない単語も多く存在します。
そういった単語をどうやってマスターするかというと、演習として解いた長文から吸収しましょう。
長文を解いて、復習の際に知らなかった単語、ないしは、忘れかけていた単語をピックアップして、自分の単語帳を作りましょう。
そういった細かい作業をしていれば、最後には大きなアドバンテージになるので、根気強くやっていきましょう。
文法なんか必要ない!?
次に文法ですが、文法は文構造を把握したり、正しい英文を書くためには必須です。
実際、学校では耳にタコができるくらい文法、文法と言われていると思います。
それほど重要な文法ですが、僕が思うに大半の人が文法の勉強法を間違っています。
そういった意味で、英語が苦手な人は
文法の勉強の仕方を間違っているから
だと僕は思います。
「文法なんかnext stageといった参考書を使って丸暗記するだけじゃないの?」と思っている人は大間違いです。
今すぐにその勉強法をやめましょう。
それでは、正しい文法の勉強法を教えようと思います。
文法の参考書だけをやるのは愚か
先ほども言いましたが、文法を単純に文法として丸暗記していたら、何も次につながりません。
(最初に書いた通り、単語、文法、英文解釈は繋がっているんです。)
文法なんてすべて覚えようとすれば、とてつもない労力が必要ですし、覚えられたところで、できるようになることはたかが知れています。
せいぜい、文法問題とちょっとした英文が読めるようになるだけです。
ですので、学校でよく言われるような文法の丸覚えは本当に意味がありません。
文法の正しい学習方法
それでは文法の本当の勉強の仕方を書いていこうと思います。
文法の正しい勉強法は、文法事項を丸覚えするのではなく、英語の例文やパッセージを丸覚えする
ことです。
これは小さい子どもが母国語を習得するのと同じ方法です。
誰しも赤ちゃんのときは言葉が喋れませんし、字を読むこともできません。
ただ、周りの大人が喋っているのを聞いて、無意識的に数えきれないほどの例文を覚えて、そこから文法事項を学んだり、まねることで徐々に喋れるようになったり、読めるようになるんです。
これが本来の言語の体得方法ですし、最も効率がいい方法です。
ですので、受験生も横着して、文法だけがまとめられた参考書で文法を覚えようとするのではなく、たくさんの例文を覚えて、少しずつ、自然に文法を学んでいきましょう。
また、それだけでは文法を覚えきれないという人も多いと思いますが、そこでやっと文法の参考書を使うべきだと思います。
基本的には英文暗記から文法を学習しつつ、文法をもっと確実に固める手段として、文法の参考書を使いましょう。
そうすれば、文法学習が次は英文解釈につながりますし、英作文にも繋がっていきます。
文法だけを覚えてしまうと、英作文はボロボロになってしまいますが、正しく文法を勉強すれば、英語らしい英文が書けるようなります。
それは、大量の英語らしい英文のストックがあるからです。
覚えている例文をまねることで、より英語らしい英文を書くことができるようになるんです。
ただ、英語らしい英文が書けるようになって、何になるんだと思う人もいるかもしれません。
受験で点数さえ取れたらそれでいいんだと。
そういった人は後の【英作文で点数が残らないのはなぜか
】というところを見てください。
英語らしい英文を書かない限り、英作文で点数を取ることは不可能
だということがわかると思います。
英文解釈は読解の土台になる
最後に英文解釈についてです。
そもそもですが、英文解釈とは、長文とまではいかないくらいの英文の和訳を指します。
ですので、英文解釈ができるようになって、ようやく長文読解ができるようになります。
また、英文解釈には単語と文法が必要になってきますので、英語の応用部分とも言えます。
そんな英文解釈ですが、皆さんは文法派
か、文脈派
か、どちらでしょうか?
英文解釈において文法に重きをおいて和訳をすれば、少し堅苦しい和訳になってしまいますが、減点されにくい安定した答案になります。
逆に、文脈を重視し、意訳をすれば、自然な和訳ができますが、その分減点はされやすく、安定しにくい答案になります。
先に結論から言うと、文法7、文脈3
くらいの和訳が理想的です。
基本的には文法に忠実に和訳をしますが、名詞構文といった工夫が必要な部分や、文法に忠実に訳すと意味が伝わらない部分では、自分なりに意訳することを目指しましょう。
ただ、その塩梅はかなり難しいですし、一朝一夕で身につくようなものではありませんので、ひたすら演習を積んで、感覚を掴むしか方法はありません。
これで英語の三代神器、単語、文法、英文解釈の説明は終わりました。
これらはいずれも英語の基本中の基本です。
こういった基本をしっかり固めた上で、英作文や長文読解といった応用に進みましょう。
英作文で点数が残らないのはなぜか
英作文には大きく分けて二種類の問題があります。
一つは与えられた日本語を英語に直す和文英訳、もう一つは日本語が与えられていない状態で英語を書くという自由英作文です。
この二つは似ているようで、本質的には求められているものが全く違います。
和文英訳は皆さんのイメージ通り、与えられた日本語の文を分析して、自然な英語を使って英文
を書くことが求められます。
次に、自由英作文についてですが、多くの人は勘違いしていると思います。
「自由英作文って元の文章がない版の和文英訳じゃないの?」と思っている人が多いのではないでしょうか?
実はそうではないんです。
自由英作文において、本質的に求められているのは、日本語で論理的な作文
をすることです。
それでは詳しく説明していこうと思います。
英作文の採点方法は印象!?
まずは和文英訳から書いていきます。
そもそもですが、皆さんは英作がどうやって採点されているか知っていますか?
減点方式だと思っている人が多いんじゃないでしょうか。
ただ、実は、英作文は減点方式ではなく、印象点というもので採点されることが多いんです。
それでは印象点とは何かについて説明していきますね。
まず、英作文の採点では、大まかに何ブロックかに分けられます。
(大体一文ごとに分けられることが多いです)
そして、そのブロックごとに印象点がつけられ、そこから文法ミス、スペルミス、訳し忘れといったものを減点していきます。
例えばですが、1ブロックに9点あるとします。
そして、印象点にA,B,C,Dの4段階があるとします。
この場合、Aを取れば9点からスタートし、文法ミスが1つあれば、1,2点引かれるので、そのブロックでは7,8点取れることになります。
逆にBであれば6点、Cであれば3点、Dであれば0点から始まり、そこから減点方式で減点されていきます。
ですのでどれだけ文法が正しくとも、印象点でC,Dを取ってしまうと、点数はほとんど残りません。
また、その印象点が何で決まるかというと、それは日本語の文をきちんと訳しているかどうか、スペルミスがないかどうかなどではありません。
その英文が英語らしい自然な英語かどうか
で印象点は決まるんです。
ですので、英作文で点数を取りたいのであれば、英語らしい英文を書くことが求められます。
これで、英語らしい英文を書くことがどれだけ大切なことか、よくわかったと思いますので、次に英語らしい英文を書くための勉強法について話していきます。
自然な英文を書くためには
自然な英文を書くためにすべきことはズバリ2つあります。
- 和文和訳すること
- 英文を暗記すること
まずは和文和訳からです。
和文和訳とは
「和文和訳って何?」って思う人も多いでしょう。
和文和訳とは、読んで字の如く、与えられた日本語の文を分析することです。
文章が長ければ、日本語の文であっても構造が分かりにくくなるので、日本語の文を分析することにも意味はあります。
(文章が長すぎる場合は、日本語では1文であっても、英訳する際には2文にするべきこともあります)
それに加えて、日本語という言語の特性上、婉曲的な言い回しや冗長な日本語が存在するので、それらはもっと分かりやすい日本語に言い換えて、英訳する必要があります。
そういった作業も全て、和文和訳に含まれます。
冗長な日本語とは、例えばですが、「問題があるということになる」という文章についてですが、これを英訳する際には
It means there is a problem.
とそのまま訳すのではなく、「問題がある」という風に和文和訳し、
There is a problem.
と英訳する方が英文がスッキリし、印象も良くなります。
もう一つ例を挙げると、日本語では追加の意味合いがなくても、「〜することも大切だ」というように『も』がよく用いられます。
こういった文を英訳する際には『also』を省略することが求められます。
不自然な英語と自然な英語の違い
これは【文法の正しい勉強法
】というところでも書いた通りですが、英語らしい自然な英文を書くためには、英文暗記は避けて通れません。
ひとえに、日本語と英語は性質が違うので、文法暗記に頼って、逐一、日本語⏩英語というプロセスを踏んでいては、印象点の高い英文は書けません。
具体例をいくつか挙げてみます。
『日本語』 気体は温度によって体積が変化する。
『不自然な英語』 As for gases, their volume changes depending on the temperature.
『自然な英語』 The volume of gases changes depending on the temperature.
もちろん、文法上はどちらの英訳も問題はありませんが、印象点は下の英訳の方がはるかに高いです。
ただ、英文暗記をしていない受験生は上の英訳を書いてしまいがちです。
なぜかというと、そういった受験生は英文を書く際、覚えた文法事項を頼りに、日本語で考えながら、英文を書くからです。
日本語は主題に重きを置くのに対して、英語は主語に重きを置きます。
ですので、日本語で考えながら英作文を書けば、自ずと
As for~,With regard to~,In the case of~
を多用してしまい、ネイティブらしくない英文になってしまうんです。
加えて、僕は英語のネイティブではないですが、それでも、英文暗記を大量にしていたおかげで、英作文をする際には自然と、下の英訳に近い英文を書くことができます。
上の英訳を見ても、不自然だとは思いませんが、自分で英作文をする際に上のような英文を書くことはありません。
あといくつか具体例を挙げてみますね。
『日本語』 海については、未知の部分が多い。
『不自然な英語』 With regard to ocean, there are many unknown aspects.
『自然な英語』 Much is unknown about ocean./Ocean has many unknown aspects.
『日本語』 この発見の実用化の研究を行っている。
『不自然な英語』 We are conducting research on the application of this discovery.
『自然な英語』 We are studying how to apply this discovery.
不自然な英語と言っても、文法的には正しいですし、時にはネイティブもこのような英文を書くことはあるそうです。
ただ確率的にいうと、やはり不自然な英語は日本人が書きがちな英文になりますし、自然な英語は印象点が高くなる、俗にいう、よく書けた英文になります。
ここら辺の話は、英語上級者向けの話になりますので、英作文でかなり高得点を取りたいという受験生は、日頃から、英語らしい英語を意識しましょう。
自由英作文の完全攻略法
次に自由英作文について書きます。
冒頭でも言いましたが、自由英作文において1番大切なものは日本語での作文、つまりは日本語での下書きです。
自由英作文がわざわざ和文英訳とは別に設けられていることからも分かると思いますが、二つは求められているものが根本的に違います。
自由英作文の手順
自由英作文は日本語での論理的な作文能力が求められますので、実質的には国語の問題とさえ言えるくらい、日本語での下書きが重要です。
こんな人はいませんか?
いつも時間が足りなくて、自由英作文は最後に回すから、いきなり英語で書いているという人は。
それでは、いつまで経っても、点数は望めません。
日本語で答えることさえ難しいような問題に対して、いきなり英語で書き出すのですから、当然のことです。
ですので、箇条書きのような形式でいいので、とりあえずは日本語で作文をしましょう。
そして、その下書きを基に、答案には英文を書いていきます。
この単純な作業だけでも点数はガラッと変わります。
(やっぱり、下書きがない状態で書き出してしまうと、途中で内容がコロコロ変わってしまい、論理性を失ってしまいます)
自由英作文の型
手順を知るだけでも、点数は大きく伸びると思いますが、やはり内容を充実させる必要もあります。
そのためには、自由英作文の型を知っておきましょう。
まず、大きく分けて、自由英作文は
- 意見論述型
- イラスト説明
の二種類が頻出です。
特に意見論述型がよく出ます。
(東大受験者はイラスト説明問題の練習もしっかりしておく必要があります)
ここでは、意見論述型に関して、どのように文章を展開していけばいいのかについて書いていきます。
- 主張
- 根拠(抽象)
- 根拠(具体)
この3つはどんな問題に対しても必要な部分です。
この3つのブロックを書き終わったら、問題に応じて、例示(具体例)、補足、比較、譲歩といったものを付け加えていきましょう。
下書きの状態なので、日本語で、箇条書きでいいので書いていきましょう。
これをするだけでも、点数はグッと上がります!
自由英作文に必須のテクニック
次に日本語での下書きの際に使えるテクニックを教えます。
あらかじめ、そういったテクニックを知っておけば、文章の展開に困ることが少なくなりますし、論理的な作文が書きやすくなります。
- 意見論述型において自分の価値観を明示すること
- 結果あるいは前提を提示することによって根拠を有効に機能させる
1 価値観の明示
具体例を挙げて説明すると、『もしあなたに子供がいれば、田舎の大きい家と都会の小さい家、どちらに住みたいですか?』という問題について考えてみましょう。
この問題の論点は、「住宅そのものの快適さを選ぶか、環境の便利さを選ぶか」というところにあります。
ですので、この部分を突けば高得点がもらえます。
そのためにも、自分の価値観を明示し、私はこのことを重視しているので、こちらを選択するといった論の展開が求められます。
これを踏まえると、良い英作文は
I would choose to buy a large house in the countryside for the sake of my kids. What children need most is a large place to play in, not the convenience of urban life. The house and the natural environment would be an ideal playground for them.
といったものになります。
主張部分に「私は子供のことを最優先する」という価値観を明示することによって、論理性が生まれます。
逆に、あまり良くない例としては
I would choose to buy a large house in the countryside because it would provide a large place for my kids. I n addition, the natural environment would be an ideal place for kids to play at.
というもになります。価値観を明示していないだけで、論に締まりがなくなってしまいます。
2 有効な根拠の書き方
これも具体的に説明していきます。
まずは結果の明示によって根拠を有効なものにする方法です。
悪い例 I want to learn English because I can’t speak.
良い例 I want to learn English because being able to speak English will opens up my possibility in the future.
有効な根拠を書くためには、その行為がもたらす結果を書くことが一つの方法です。
今回で言えば、英語が話せるようになれば、将来の可能性が広がるという結果を明示しています。
次に前提の明示です。
悪い例 I don’t think music and art classes are necessary in high school because learning them is useless.
良い例 I don’t think music and art classes are necessary in high school because we go to school in order to acquire basic skills and knowledge that are required to make a living.
そもそも、学校とはどういった場なのかという前提の明示によって、論理性のある根拠になっています。
自由英作文での要注意点
最後に、自由英作を書く際に最も気をつけてほしいことについて書きます。
それは、やってしまうと、大幅に減点されてしまう、『論理の飛躍
』です。
簡単に説明すると、説明不足で論理性が欠如していると、論理が飛躍していると見なされて、大幅な減点を食らいます。
具体例を1つ挙げます。
生物の構成物質はほとんどが水だ→だから水は生物にとって重要だ
この論理展開には大きな論理の飛躍がありますが、気づきましたか?
具体的にいうと、間に『水を摂取しなければ、生物は生きることができない』という文章が抜けているんです。
生物の構成物質はほとんどが水だ→それゆえ生物は水を摂取しなければ死んでしまう→だから水は生物にとって重要だ
こうすれば論理の飛躍がなくなります。
これはなかなか自分では気づくことが難しいですが、論理の飛躍は大幅な減点につながってしまうので、よく読み直して注意しましょう。
長文読解-陥りがちな落とし穴
次は長文読解についてです。
基本的には英文解釈の応用と考えてもらっていいですが、長文読解固有のテクニックがあります。
それは
- 設問文に先に目を通しておくこと
- ディスコスマーカーを頼りに、緩急をつけて、英文を読むこと
どちらも、聞いたことがある人が多いんじゃないでしょうか。
また、長文読解が苦手な人は多いと思いますが、大きく分けて、長文の意味がわからない人と時間が足りない人の2パターンだと思います。
文章の意味がまったく理解できない人へ
長文の内容がわからない人は、単純に英文解釈の能力が足りていないというのが事実です。
なぜなら、英文解釈さえできれば、文章が長くなろうと、基本的にやることは一緒なので、途端にできなくなるはずがないからです。
ですので、英文解釈でさらに基礎を固めることが必要です。
ただ、内容を理解する上で、役立つテクニックは存在します。
それは、選択肢の設問にあらかじめ目を通しておくことです。
当然のことですが、選択肢の中に正解は存在しますので、どれかは文章の内容を端的に表していると言えます。
このテクニックは物語文で特に強力です。
選択肢の内容から、物語の大筋を推測することも可能です。
ただ、このテクニックはあくまで応急処置的なものなので、根本的な解決策にはなっていません。
ですので、長文が苦手だという人は、やはり英文解釈を頑張りましょう。
時間がまったく足りていない人へ
次に時間が足りなくて、長文で苦しんでいるという人へ。
これは英文解釈の能力が足りていないというよりは、どちらかというと、英文の読み方が下手くそなんだと思います。
長文を最初から最後まで一語一句追っていては、当然時間が足りません。
ですので、重要な部分は時間をかけて読み、逆に重要でない部分は素早く読むといった、緩急を意識した読み方をすることが必要です。
また、どこが重要かを見極める方法としては
- ディスコスマーカー
- 設問文
の二つが有効です。
有名だと思いますが、譲歩の後はbutやhoweverを探したり、thereforeの後にはまとめが来ますよね( ̄▽ ̄)
そういったディスコスマーカーを頼りにすることが一つ。
次に、設問文にあらかじめ目を通しておくことで、何が問われているかが分かるので、それを頭に入れて、関係のない部分は飛ばし読みして、問題に関係する部分はじっくり読みましょう。
この2つのテクニックを使うだけでも、劇的に時間に余裕ができるようになると思います。
リスニングができる人の特徴
最後にリスニングについて、話していきます。
リスニングは他の問題とは異質な感じがするかもしれませんが、英文解釈や文法がしっかり役立ちますし、特別身構える必要はありません
。
それに加えて、二次試験でリスニング試験が実施される大学は少ないですしね( ̄▽ ̄)
ただ、英検や共通テストでは必要ですし、東大受験の場合はリスニングがかなり重要になってきますので、できるだけ労力を使わず、安定した点数を取る方法を書いていこうと思います。
リスニングが求められる大学
二次試験でリスニングテストがある大学は東大以外にもありますので、軽く紹介します。
東大,東京外大,一橋大,神戸市外大 のそれぞれ前期。
それに加えて、教育系(特に英語系)ではリスニングが必要な大学は多いようです。
岩手,群馬,学芸,新潟,愛知教育 福岡教育。
こういった大学を受験する人は個別にリスニング対策が必要でしょう。
共通テストのリスニングは大切すぎる!?
センター試験から共通テストに変わってから、リスニングと筆記試験の比重が1:4から1:1に変わり、リスニングが大切になった、と焦る受験生も多いかもしれませんが、心配無用です。
あくまで、それらは素点で、大学側は圧縮して計算しますので、今まで通り、変わらない大学が多いです。
ただ難易度は割と高いと思います。
事実大学センターが出した平均点によると、
リーディング | リスニング | |
---|---|---|
2021年 | 58.80 | 56.16 |
2022年 | 61.80 | 59.45 |
リスニングの平均点は6割弱ですし、リーディングと比較しても少し低めです。
ただ、ちょっとしたテクニックを知っておけば、点数は伸びます。
それは、何よりも、問題文と選択肢の内容を読んでおくことです。
あらかじめ設問内容を頭に入れておけば、ある程度聞き取れさえすれば、正解に辿り着けます。
ですので、試験の最初の比較的優しい問題は、なんとか1度聞きで正解して、2度目の放送では、後半の難易度の高い問題を先読みしましょう。
そうすれば、なんとか6割は死守できると思います。
リスニングを克服するために必要なこと
リスニングが苦手だという受験生は多いと思いますが、リスニングができるようになるために必要なことは
毎日英語を聞くことです
歌でも、好きなスポーツの実況でもいいので、できる限り英語を聞く時間を増やしましょう。
そうすれば、耳が英語に慣れてきますので、徐々に聞き取れるようになっていきます。
加えて、もっと本格的にリスニングができるようになりたいという人はシャドーイングと連語の音を覚えましょう。
まず、シャドーイングとは音声を聞きながら、その音声を聞き取って、遅れて自分も英語で読み上げる練習のことです。
難易度はかなり高いですが、これができるようになれば、リスニングの実力はかなり上がります。
次に、連語の音についてですが、具体例を挙げると
good at → グダット
Could you → クッジュウ
a lot of → アラッタブ
というように、音がつながって発音されるフレーズはたくさんあります。
そういったフレーズは初見ではなかなか聞き取れないので、少しずつ覚えていくといいです。
以上で今回の記事は終わりです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで、英語が少しでも得意になる受験生がいれば幸いです。
それでは(⌒▽⌒)
その他おすすめの記事
今回は、受験生が避けては通れない英語に関する記事でしたが、他のおすすめの記事として、この記事をおすすめします!僕の受験に対する考え方やメンタルの保ち方について書いた記事ですので、興味があればぜひ読んでみてください!
>>関連記事:日本人ではない僕が京大医学部にいかに楽に入ったか
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