みなさんこんにちは。MORIです。
入試問題の過去問演習といえば何を思い浮かべますか?
ほとんどの人は赤本や青本を思い浮かべると思います。
でもその一方で、
赤本と青本ってどう違うの?
赤本は分かるけど、青本ってそもそもなに?
って思っている方もいるかと思います。
「みんな赤本使ってるし、赤本使えばいいよね!」
なんて思ってる人が多いのではないでしょうか。
しかし、全くそんなことはありません。
難関大の過去問演習だけに関していえば、ぼくは絶対に青本をおすすめします。
赤本と青本の種類や違いを解説してから、なぜみんな使っている赤本ではなくて、青本をすすめるのか、その理由を解説して聞きたいと思います。
この記事は以下のようなひとにおすすめ!!!
・赤本と青本がどういうものなのか知りたい!
・赤本と青本の種類が知りたい!
・過去問演習にどっちを使えばいいか知りたい!
・簡単な比較
各大学の二次試験が掲載されている赤本と青本はそれぞれ2種類あります。
赤本も青本も、
- 5年分ほど全科目の過去問が収録されたもの
- 1つの科目で15~25年分ほど収録されたもの
があります。
まず、5年分ほど全科目の過去問が収録されたものを比較していきましょう。
下の画像は、東大文科の青本と赤本です。
受験に必要な科目がすべて掲載されているタイプです。
その比較が次のようになります。
出版元 | 解説・解説の詳しさ | カバーする大学 | 収録年数 | |
赤本 | 教学社 | △ | ほぼすべての大学 | 5年ほど |
青本 | 駿台 | 〇 | 難関大学のみ | 5年ほど |
次に、1つの科目で15~25年分程度収録されているものを比較しましょう。
下の画像は東大の英語が25年分収録されたものです。
こちらも簡単に比較してみましょう。
出版元 | 解説・解説の詳しさ | カバーする大学 | 収録年数 | |
赤本 | 教学社 | △ |
難関大学・有名大学 |
15~25年が多い |
青本 | 駿台 | 〇 | 東大・京大のみ | 25年 |
・赤本について
大学入試の過去問の代名詞として赤本を思い浮かべる人はおおいのではないでしょうか?
赤本が昔から受験生に使われ続けてきたことによると思います。
赤本についてはみなさんもよく知っていると思いますが、赤本についての情報をまとめたいと思います。
①複数科目が掲載されていて、約5年分過去問が掲載されているもの
教学社から出ている、いわゆる赤本のことです。
大学によって何年分収録されているのか変わりますが、大体5年分収録されています。
下の画像は、京都大学の理系学部を受験する人用の赤本です。
この赤本のいいところは、日本のほとんどの大学の赤本が出ている点です。
後に述べますが、青本は難関大学のものしかありません。
そして、赤本は問題と解答が別の冊子になっていて勉強しやすくなっています。
上の画像の京大理系学部用の赤本の目次は、以下のようになっています。
目次
大学情報
京都大学(理系)|「赤本」の教学社 より
在学生メッセージ
合格体験記
傾向と対策
●問題編・解答編
2016~2022年度
英語
数学
物理
化学
生物
地学
国語
②1つの教科で、15~25年分くらい掲載されているもの
こちらも教学社から出ていて、科目や大学にもよりますが、約20年分の過去問が収録されています。
下の赤本は、京都大学の理系数学用の赤本です。
この赤本のいいところは、先ほど紹介した5年分の赤本よりも、さかのぼってもっと古い過去問が収録されている点です。
しかし、5年ほど収録されている赤本とは違って、難関大学、有名大学のものしか作られていません。
特徴としては、1年分のセットではなく、分野や大問別にまとめられています。
そのため、特定の分野や大問を演習したいときに便利です。
また後で説明する、青本にも25年分の問題が収録されているものがあるのですが、現時点でそれは東大と京大のものしか売られていません。
そのため、東大と京大以外の大学を志望する人は、自分が受験に使う科目はこのタイプの赤本を買いましょう。
・青本について
青本は駿台予備学校から出ている、過去問題集です。
赤本は見たことあっても、青本はない、という人もいるのではないでしょうか。
ここでは青本についてまとめていきます。
①複数科目が掲載されていて、約5年分過去問が掲載されているもの
先ほど紹介した赤本の約5年分載っているものと内容は大体同じです。
下の画像は京大の理系受験用の青本です。
このタイプの青本があるのは
東大、京大を始めとした旧帝大、東工大、一橋大、神戸大、慶応大、早稲田大
のみです。
いわば難関大向けの赤本といったところです。
青本のいいところは、一般的に赤本よりも解答・解説が丁寧である点です。
また、解答・解説を書いた人の、問題に対するコメントがついており、
「この問題は得点しておきたい」
「この問題は解けなくても仕方ない」
など書かれていて、勉強の参考にすることができます。
難関大のものしかない分、その難関大のものはしっかり作りこまれているといった印象です。
以下は、青本に関する説明です。
大学入試にのぞむ受験生のために編纂された大学入試過去問題集。
2023-京都大学 理系 前期
「入試ガイド」では、2022年度入試要項をもとに、募集人員、受験教科・科目および入学試験の特色などの概要を掲載するとともに、過去数か年における受験者数などの入試情報を収録。
「出題分析と入試対策」では、2022年度入試の出題傾向や特徴および過去数か年にわたる出題内容を徹底的に分析し、分量・内容・パターンなどの各観点からみた傾向と対策について詳細に解説。
過去5年の入試問題と解答・解説を収録。
英語の長文にはすべて全訳を掲載。
②1つの教科で、25年分掲載されているもの
こちらは、東大と京大しかありません。
入試詳解という名前で売られていて、25年分の過去問が収録されています。
下の画像は京大の理系数学が25年分収録されたものとなっています。
・何を使えばいいのかーおすすめなのは青本
結論から先に言えば、青本が発売されている大学は、青本をお勧めします。
というのも、青本は難関大学に強い駿台から出版されているものであり、解答・解説も一般的には赤本よりも詳しくなっているからです。
僕自身は京大の受験勉強をしているときに、赤本と青本を比較しながら勉強していたのですが、全体的に青本の方が、解答・解説が丁寧で、受験生に寄り添ったものだと感じました。
しかし注意しなければならないのですが、ネットの評判を見ていると、青本の中にも評判の悪いものがあるということです。
どうやら京大の青本の評判はとてもいいようで、東大に関して言えば社会があまり評判がよくないようです。
そのため、一番いいのは、赤本、青本、河合塾、東進、代ゼミなど、解答を自分で比べてみて、どう解答すればいいのか、吟味することです。
比較しつつ、いいとこどりしていきましょう。
青本がない大学は、ほとんどすべての大学で赤本があるので、赤本を使いましょう。
・この記事のまとめ
この記事では、赤本と青本についてまとめ、比較してきました。
この記事を要約すると、
①赤本と青本には二次試験の過去問集が、それぞれ2種類ずつある
②基本的に青本の方が解答・解説が充実している
③青本がある大学は基本的に青本がおすすめ!
ということになります。
過去問演習は合格へ近づくための最も重要な部分です。
赤本や青本などをうまく使って合格を勝ち取ってほしいと思います!
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