こんにちは Leeです
今回は受験生の皆さんの箸休めになるような、読み物を書いていこうと思います。
また、大学に進むことが決まった人もぜひ読んでみてください!
京大医学部のカリキュラムや留年といった大学に入った後の情報について書いています。
ですので、時間があればぜひ最後までリラックスして読んでみてください( ̄∇ ̄)
また、京大医学部生はどういった人が多いのかということについても記事がありますので、そちらも是非!
京大医学部生は将来どんな職に就くのか?
まずは、京大医学部に入る人は将来どんな職業につくのかについて書いていきます。
当然ですが、ほとんど全員が医療系
の道へ進んでいきます。
もちろん、河野玄斗さんやクリリンさんみたいにマルチに活躍する人もいるとは思いますが、かなり少ないです。
また、医療系と言っても、大きく分けて、臨床と研究の二つに分かれます。
恥ずかしながら、僕は大学に入るまで、臨床と研究の違いがわからなかったので、一応違いを書いておきます。
臨床とは診察・治療・投薬・手術を行い、患者さんの治療に直接関わる職業です。
いわゆる、皆さんが想像するような「the お医者さん」といったものです。
次に研究とは患者さんを直接診療することはありませんが、治療法がまだ確立していない病気の原因を解明する職業です。
大学病院や製薬会社などの各種研究機関などで働く人たちのことを指します。
余談ですが、研究医として働くつもりでも、臨床医として2年働くことが義務付けられています。
ですので、臨床医として働くつもりであっても、2年の研修医期間を経て、研究医を目指す人もいるそうです。
例えばですが、ips細胞を発見したことで知られる、山中教授はもともと臨床医として働くつもりでしたが、実際に患者さんを診療して、研究医になりたいと希望を変更したそうです。
重度のリウマチ患者を目の当たりにして、根本的な解決に携わりたいという動機で変更したようです。
(全然知りませんでした( i _ i ))
医学部生が医療系に進む中でも、この2種類がありますが、京大医学部生は臨床医になる人の方が多いです。
世間一般では、京大医学部は研究が有名で、世界最先端の研究に携わることができるのが京大医学部の強みだと謳われていますが、実際には臨床もかなり強いそうです。
ですので、京大に入ったら研究に行く人がほとんどだという認識は誤りなんです。
このことも僕は実際に入学してから知って、意外だと思いました〜
京大医学部の理念
次に京大医学部の理念について紹介します。
京都大学医学部は、医療の第一線で活躍する優秀な臨床医、医療専門職とともに、次世代の医学を担う医学研究者、教育者の養成をその責務とする。
京都大学医学部が育てるのは、単に既存の知識を応用して医療にあたるだけでなく、病気など医学事象の背後にあるものを見抜き、自分の頭で考え、新たな知を創出できる人間、また、広く社会と人間行動を理解し病める人の感情を洞察できる人間、社会全体の健康をめざし高い倫理観を持って行動する人間である。
また、これを人類すべてに発信できる国際性豊かな人間を育てることも我々の使命である。
高い倫理観を持って行動すること
を求めるところが京大らしいそうです( ̄∇ ̄)
こういった目標を掲げてるからこそ、京大のカリキュラムは他大学の医学部とは異なり、また、学生に求める水準もかなり高くなっています。
※参考にしたサイト https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/outline/greeting.html
京大医学部医学科のカリキュラム
1〜6年生の流れ
次はカリキュラムについてです。
知っている人も多いかもしれませんが、京大医学部は一般教養は基本的に1年生までで、2年生からは専門的な勉強が始まります。
2年生では解剖実習があり、3,4年生ではマイコース・プログラムという自主研究期間があります。
マイコース・プログラムではまだ一人前の医者になる前に、京大の研究室あるいは国内外の研究機関・医療機関などで研究活動に従事することができます。
そして、5,6年では臨床実習が始まり、実際に病院で学ぶことになります。
また6年生で国家医師試験
を受けて、無事合格できれば、研修医として働くことができるようになります。
1〜6年生の中で難しいテスト
僕の知っている範囲で、きついところを挙げていきます。
まずは1年生の前期の分生と後期のイントロです。
どちらも生物について勉強する講義ですが、何せテストが大変です。
特に物理選択の人にとっては、いきなり生物知識を山のように押し付けられ、苦労すると思います。
(実際僕がそうでした(;ω;))
加えて、後期のイントロという講義は全て英語で行われ、テストも英語で筆記式なので、もはや生物を勉強しているのか英語を勉強しているのかよくわかりません。
範囲も膨大で、約700枚の英字で埋められたスライドの深い理解が求められます。
信じられないくらい辛かったです、、、
次に、これは先輩から聞いた話ではありますが、2年生では後期にとてつもない試験が3つ降りかかってきます。
その中でも特に発生のテストはかなりきついそうです。
幸い、日本語での試験ですが、範囲があまりにも多いらしいです。
また、3,4年生ではテストが中心になり、自学自習が求められます。
専門試験は落ちると再試地獄
京大は全国トップクラスのゆるさを誇ると言われますが、それは再試の多さが理由です。
試験自体の難易度はかなり高いですが、再試のおかげで留年を回避できる学生が多いようです。
ただ、この再試に苦しめられる人が多いそうです。
それは再試の行われる期間が理由です。
再試と別の分野の本試が被ってしまい、再試の勉強をすると、今度はまた別の本試で落ちてしまい、、、
こういった要領で、再試地獄
に陥る人が毎年います。
考えただけで恐ろしいです( i _ i )
京大医学部は全国トップクラスにゆるい!?
これも有名な話かもしれませんが、京大医学部は全国随一のゆるさを誇ります。
楽な医学部といえば、名古屋大と京大のツートップです。
京大の留年のシステム
京大が楽だと言われる原因は先ほども言った通り、再試を受けられる回数が多いこともありますが、もう一つは留年に関する制度が理由です。
他大学のほとんどは、留年してしまうと、その年に取得した単位は全て取り消されます。
ですので、例えば、40単位が進級条件で、38単位しか取れず留年してしまった場合、来年でもう一度40単位を取らなければいけません。
それに比べて、京大は続きから始めることができます。
つまり、38単位は取り消されず、来年は2単位だけを取ればいいということです。
この制度によって京大は楽だと言われています。
(それでも結構きついと感じてしまう、、、)
京大の留年率
留年に関する驚くべき数字ー
さて、次は僕が一番気になっている留年について書いていこうと思います。
そもそもですが、皆さんは留年についてどういったイメージを持っているでしょうか?
あり得ないだとか、親不孝だといったマイナスイメージを持っているのではないでしょうか?
また、自分には縁のない話だとも思っているんではないでしょうか?
実際には、留年は意外と身近なものだ
ということを示す数字があります。
児美川孝一郎という教育学者によると、高校入学者のうち、留年も中退もなく就職して3年以上勤めている人はたったの41%です。
残りの59%のうち、6%は大学院進学者なので、53%もの人が留年、中退、ないし退職しているということになります。
これはかなり意外な事実なのではないでしょうか?
これで、留年はあり得ない話ではないことがわかったのではないでしょうか?
計画的な留年と不本意な留年
そもそもですが、留年には計画的な留年と不本意な留年の二種類があります。
計画的な留年とは、留学や自分のやりたいことをするために、留年することです。
こちらは、親が許可する限り、何も問題はないでしょう。
次に、不本意な留年についてですが、これは皆さんが想像する方の留年です。
怠惰で講義に出なくなってしまったり、試験勉強を怠ってしまったりして、単位を取得できず、進級できないというのが不本意な留年です。
この不本意な留年には要注意です。
留年が一年で済めばまだいい方?かもしれませんが、恐ろしいのは留年が更なる留年を引き起こす場合です。
留年癖がついてしまい、不要な留年を繰り返してしまい、最終的には卒業することができなくなってしまう場合があります。
そうならないために、情報収集を怠らずに頑張りましょう。
京大の各学部の留年率
次は京大の各学部の留年率についてですが、他大学と比べるとかなり高くなっていることがわかります。
学部 | 留年率 |
文学部 | 30.2% |
法学部 | 28.1% |
経済学部 | 25.3% |
理学部 | 22.5% |
工学部 | 17.0% |
農学部 | 10.6% |
教育学部 | 15.6% |
総合人間 | 34.1% |
医(医) | 9.9% |
医(人健) | 19.0% |
薬(薬科) | 5.8% |
薬(薬) | 9.7% |
平均 | 19.0% |
医学部は京大の中では留年率が低い方ですが、それでも約10%もの人が留年するのが現実です、、、
これを見れば、どの学部でも、かなりの割合で留年することがわかったと思います。
また平均で19%の学生が留年していますが、これは旧帝大の中では阪大、東大についで3位です。
阪大や東大は京大と比べると、かなり厳しいことを考慮に入れると、この数字は恐ろしいですね( i _ i )
やはり、自由な校風によって、サボってしまう学生が多いということでしょう。
京大を目指している人はぜひ気をつけましょう。
もし留年してしまったら、、、
最後に万が一留年してしまった場合の対処法について書いていこうと思います。
実際、僕は留年にかなり近いところを彷徨っていますので、留年に関する記事はよく読んでいます。
その中でも、特に納得がいく記事があったので、参考にしてみてください。
一応この記事の大事な部分をまとめてみます。
- 留年しやすい人のタイプ ex)親や友人に隠す人、自分に厳しすぎる人、劣等感が強い人
- 留年した時の取るべき行動 ex)友人を作る、情報収集をする、家から出る習慣を作る
- 留年や中退が一概に悪いことではない
ざっと要約するとこんな感じの内容が書かれています。
僕がこの記事の中で最も共感できた部分は、やはり、留年や中退という選択肢は決して悪いものではない
という部分です。
もちろん、少数派の道を歩むことになるので、茨の道になるかもしれません。
ただ、自分に合った道、自分のしたいことを選択することが一番重要だと思います。
また、そういった選択肢を持っておくことで、余裕が生まれますしね( ̄∇ ̄)
まとめ
この記事を読んでくださった方の多くは、京大に興味があるけど、京大はどうしてあんなにも留年が多いのだろうかという疑問を持っていたと思います。
今回はそういった人に向けて、留年に関する記事を書きました。
この記事が皆さんの今後の大学生活に役立てば幸いです。
それでは今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
またいろんな記事を読んでみてください( ̄∇ ̄)
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今回は留年と京大医学部についての記事でしたので、それに関連して、僕が京大医学部に現役合格するまでの軌跡について書いた記事をおすすめします!興味があればぜひ読んでみてください!
>>関連記事:日本人ではない僕が京大医学部にいかに楽に入ったか
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