皆さんこんにちは、MORIです。
この記事では、高校時代に東進衛星予備校に在籍していた僕が、東進について徹底解説していきます。
合格実績やシステムの特徴など、塾・予備校選びの参考になることを解説していきたいと思います。
この記事は次のような人におすすめ!
・塾・予備校選びに迷っている
・東進衛星予備校について知りたい
・東進衛星予備校がどんな人に向いているか知りたい
1.東進の合格実績
東進ハイスクールと、東進衛星予備校が一緒になっていますが、合格実績を見ていきましょう。
次の2つの画像は、東進のホームページの、2022年の合格実績のページからです。
東進現役合格実績[2022]
代表して東大、京大に注目してみましょう。
東大、京大は1学年がおおよそ3000人です。
その3000人のうち、東大では853人、京大では468人、ととても多くの数を占めていることがわかります。
続いて、国立大学の医学部医学科の合格実績です。
東進現役合格実績[2022]
国立大学の医学部の定員は1学年で5000人程です。
それに対し、東進の2022年の合格実績では1000人以上が国立大学の医学部に合格しています。
つまり、国立大学の医学部の定員の5分の1を東進が占めているということになります。
旧帝大をはじめとする難関大や、医学部への合格実績は上で紹介した通り、素晴らしく、文句なしですね。
2.東進衛星予備校の特徴
実際に東進衛星予備校で勉強していた僕が、東進の学習システムで特徴的だと思う点を4点解説したいと思います。
①授業が映像授業である
まず、東進衛星予備校の大きな特徴は、東進で行われる授業は映像授業である、ということです。
自分の通う東進の校舎のパソコンで授業動画を見る、といった具合です。
また、校舎だけでなく、自分のパソコン、タブレット、スマホなどからでも、授業を受けることができます。
自分の好きなタイミングで学習がすすめられるのが良い点ですね。
②授業の質がとても高い
東進は映像授業であるので、都会の大きな校舎でなくとも、予備校界で実力のある講師陣の授業を受けることができます。
河合塾や駿台といった大手予備校は、都会にしか校舎がありません。
しかし、東進は、衛星予備校の校舎を日本全国に構えています。
そして、映像授業は1回撮影してしまえば、何回でもどこでも見ることができるという強みがあります。
その映像授業の強みを最大限に生かしているのが東進です。
住んでいるところが都会でなくとも、予備校界のトップ講師の良質な授業を受けることができます。
③先取り学習が想定されている
東進では、1年生の冬には2年生の授業を、2年生の冬には3年生の授業を受けることが想定されたカリキュラムになっています。
そして3年生の夏から共通テストの過去問や予想問題を解いていき、それが終わったら、志望大学の過去問演習が始まる、といった感じです。
受験勉強において、一通り全範囲の学習が早い段階で終わるというのは、とても有利に働くポイントであるので、とても良い仕組みだと思います。
④東進で受験勉強が完結するようになっている
東進の授業は、学校の授業のように、初めて勉強する分野の範囲学習の授業から、難関大レベルの問題演習を行う授業まで、幅広いレベルの授業が展開されています。
また、過去問演習講座というものがあって、志望大学の過去問10年分の添削を受けることができる講座があります。
さらには、共通テストにも同じような講座があります。
そして、志望校単元ジャンル別演習講座、というものがあります。
志望校別単元ジャンル演習講座
東進×AI!限られた時間の中で本当に必要な演習を提供
東進では、最後まで学力を伸ばして合格可能性を高めるために、入試直前期の演習まで徹底的に行います。そのうちの一つが、この「志望校別単元ジャンル演習講座」です。この講座は東進が保有するビッグデータとAIが融合した、一人ひとりに最適な志望校対策を実現する日本初の学習システムです。最大の特徴は、AIによる学力診断と「必勝必達セット」の提案です。君の学力と志望校に応じた今の学習課題と、取り組むべき優先度を明確に特定し、それを克服するために適切な「必勝必達セット」を提案します。
引用:Toshin.com
この講座も添削付きです。
単元ジャンル別演習では、今までに受けた東進の模試や、過去問演習講座で解いた問題の得点などをAIが分析し、その生徒が効率的に成績を伸ばすことができるように、全国の大学の過去問や東進模試の過去問をピックアップしてくれます。
授業を受ける、練習問題を解く、過去問演習をする、など自分で問題集を買って演習を積むということが要らないようになっています。
以上のことからわかるように、東進のシステムでは、授業から問題演習まで、受験勉強すべてが東進で完結するようになっています。
後で解説しますが、これが東進のメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
3.東進と相性が悪い人・良い人
先ほど述べたように、東進では受験勉強すべてが完結するようなシステムになっています。
この点はメリットのように思えるのですが、場合によってはデメリットになるのです。
★東進と相性が悪い人
①参考書や問題集で勉強を進めつつ、塾・予備校の授業を利用したい人
まず、東進では受験勉強すべてが完結するようなシステムなので、自分で参考書や問題集を買って勉強を進めつつ、塾・予備校の授業を利用しようする人には、相性が良くないと言えます。
②基礎は学校で勉強して、難しい内容を塾・予備校で勉強したい人
基礎的な内容を学校で勉強して、難しいレベルの内容を塾・予備校で勉強したい人とも相性が良くありません。
その理由も、受験勉強すべてが完結するようなシステムにあります。
学校でやるような、初めて勉強する分野の範囲学習の授業が東進にもあり、東進の学習システム上、その授業をほとんどの人が受けることになります。
そのため、学校が先か、東進の授業が先かは、人によって違うものの、同じような内容の授業を2回受けるという状態になってしまいます。
受験勉強は限られた時間の中で成果を出すことが求められるため、もったいない時間の使い方だと思います。
③部活などで時間があまりない人
最後にですが、勉強と部活と両立させたい人など、時間があまりない人は、相性が良くないです。
というのも、何回も述べていますが、受験勉強すべてが完結するようなシステムによって、他の塾・予備校に比べて授業を受ける時間が比べ物にならない程長いです。
代表して、受験学年に受ける講座について具体的に見ていきましょう。
東進では、高2冬から高3夏休み前くらいまでに授業の講座を終わらせるようスケジュールが立てられています。
難関大受験生は、その期間に8~10講座を取ることを東進は想定しています。
1講座につき、20回の授業が入っています。
1回の授業が90分で、それを1.5倍速で見るので1回の授業で60分(1時間)です。
そのため、単純な授業時間だけで数か月の間に、
10(講座)× 20(回)× 1時間 = 200時間
となります。
実際はこれに予習、復習などが入るので、かかる時間はもっと長いことになります。
よって、時間がないことで消化不良を起こしてしまい、東進の想定するスケジュールに遅れ、勉強が破綻するということが起こります。
僕の周りには消化不良でうまくいってない人が多かったです。
★東進と相性が良い人
上に書いたことが当てはまらない人は、とても東進と相性が良いと言えます。
具体的に言えば、塾・予備校1つで受験勉強を完結させたくて、時間にゆとりのある人が、とても相性がいいと言えます。
まとめると次のようになります。
★東進との相性まとめ
東進と相性が悪い人
・参考書や問題集で勉強を進めつつ、塾・予備校の授業を利用したい人
・基礎は学校で勉強して、難しい内容を塾・予備校で勉強したい人
・部活などで時間があまりない人
東進と相性が良い人
・塾・予備校1つで受験勉強を完結させたい人
・時間にゆとりのある人
4.東進の上手な使い方
上では相性の話をしましたが、相性が悪い人でも、受ける授業の講座を工夫すれば、東進をおすすめできます。
東進との相性が悪い人の原因は、簡単に言えば、東進が面倒見が良すぎるところなので、東進のシステムの必要なところだけを選択するようにすればよいのです。
具体的にどうすればいいかというと、学校の授業や参考書、問題集を使って自分で完結できそうな内容の講座は取らないようにしてください。
東進も商売でやっているので、たくさんの講座をとるように勧めてくると思います。
しかし、固い意志で自分でできそうな内容の講座は取らないようにしましょう。
実際に僕は、高校2年生の春から受験が終わるまでの2年間、東進衛星予備校にいたのですが、1年に1つの講座(ちなみにどちらも林修先生の授業)しかとっていませんでした。
僕は基本自習が向いていたので、過去問演習講座等の問題演習の講座もとっていませんでした。
5.この記事のまとめ
この記事は、東進について、実際に在籍していた経験をもとに東進衛星予備校の実績や特徴、相性について個人的に思うことを紹介してきました。
全国のどこでも日本トップレベルの授業を受けることができるということが一番の東進の良さだと思います。
この記事が、塾・予備校選びの参考になればうれしくおもいます。
どの塾・予備校もそうですが、自分との相性が大切です。
自分の勉強法に合った使い方ができるように東進を使えるようにしましょう。
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