こんにちは。クリリンです。
皆さんは、学校とどのように付き合っていますか?
学校の授業に関して言えば、1人の教師に対して多くの生徒を相手とするような対面授業では、学力格差もある生徒を同時に相手にしなければならないので、やはり一定の水準以上の学力を身につけている人からすれば、
「学校の授業は意味のないモノ」
として捉えている人も多いかもしれません。
そんなわけで、塾・予備校に通う生徒が常習化しているのが現状です。
中には、学校には友人に会うことをモチベーションとしている人も少なくないのではないでしょうか。
その他、学校を卒業するため、単位を取得するために惰性で学校に行くという人も多いでしょう。
ということで今回は、学校とはどのように付き合っていくのが良いのか、ということをお話していこうと思います。
学校教育のあるべき姿
学校教育において最も大きな意味を占める「学校の授業」についてですが、
先日、大物ビジネス系YouTuberの方が
「学校の授業が死ぬほどつまらない理由」
という動画を上げていました。
内容を一部だけ抜粋すると、
教師の役目として最も大切なことは
「自分の担当科目を生徒に好きにさせること」
ということで、好きにさせるための手段として、
①WHYを伝える(なぜその勉強をする必要があるのかを教える)
②結果を出させる
という2つの提案をしていました。
大賛成です。
このブログでいつも言っている、「努力の原動力」というのは、
″それを好きになること″
が一番有効でかつ手っ取り早いのです。
努力は夢中に勝てないのです。
学校教育の惨状
ただ、これを実現するためにはいくつか問題点があって、その問題点を生徒自身が理解することこそが学校と上手く付き合うために必要なことだと僕は思っています。
惨状①:教員の多忙さ
学校教員は学校の授業のみならず、事務作業や部活の顧問など、こなすべきタスクは僕らが想像しているはるか上をいくという話をよく聞きます。
もちろん僕は教員としての経験は一切ないので、実際の教育現場の実情を正確に把握しているわけではありません。
ただ、授業の質を高めることに充てることのできる時間というのは、それほど多くは無いということは理解しておくべきでしょう。
僕は高校の頃、夜の9時以降まで学校で勉強することが多かったのですが、それはすなわち先生方は夜の9時以降まで学校で作業をしているということを意味します。
それでもなお、残業手当は出ないのです。
惨状②:インセンティブの少なさ
例えば、
「生徒の成績を上げることが出来たら給料が上がる」
というような制度があったとすれば、多少の教員は授業の質を高めるための努力をするかもしれません。
しかし、現状はそんなものは一切ありません。
先ほど、
「残業手当は出ない」
という話をしましたが、残業に限らず、部活の顧問やそれこそ授業の質を高めることなど、その他一切のものに金銭的報酬は無いのです。
つまりどんな授業をしようが、給料は一定なのです。
では、何が教師のモチベーションになっているのかと言えば、そういった金銭的報酬とは無関係で、
″教育的意義を見出すこと″
にあるという研究結果が出ています。
つまり、教師の頑張りを支えているのは、
・生徒とより深い関係が築けること
・生徒の成長を実感できること
など、生徒自身が大きく関わっているのです。
悪い言い方をすれば、
「媚びを売る」
ということになるのかもしれませんが、教師が教育の質をあげる動機付けとなるのは、生徒自身が教師と積極的に関わっていくことしか方法が無いのです。
惨状③:教育のアップデートが無い
恐らく近いうちに、学校教育も「専用タブレット」「iPad」「androidの端末」などのIT教材を使用し、生徒の学力や目標に応じたそれぞれのペースで勉強するという時代が来ると思います。
しかし、日本の教育制度はかなり後発的で、今のところその兆しは見えてきません。
そこで僕が言いたいこととしては、より合理的な勉強の進め方があるならば、それを選択すべきだということです。
先ほど、
教師の役目として最も大切なことは
「自分の担当科目を生徒に好きにさせること」
と言いましたが、
それはすなわち、
・生徒は既にその科目が好き
・生徒はその科目の勉強をやる気になっている
ならば、学校の授業なんてものは必要ありません。
自分で足りない部分を理解して、自分で補っていくほうが圧倒的に効率的なのです。
そして問題が分からなかったとき、生徒自身がS.O.Sを出したときにこそ、先生としての役割が発揮されるときなのです。
にもかかわらず、今の日本の学校教員には
・勉強をひたすら押し付けるだけ
・内職を禁じて、自分が気持ちよくなるためだけの授業をする
という人が少なくありません。
恐らくこういった人たちに根付いた価値観というものは、
「自分がそういう教育を受けてきたから」
というものだと推測しています。
つまりは、教育のアップデートが行われていないのです。
IT教材が普及しつつある今は、教員はもっと楽して良いのです。
自分の道を既に決めている生徒に対して、先生は邪魔をせず、
生徒が助けを求めているときだけ、手を貸して背中を押してやる。
これこそが現代の先生の役目であり、これでこそ生徒に感謝される存在となるのです。
学校との付き合い方
ただ日本はどうしても保守的な国なので、教育制度が変革されない限り、こういった状況はもうしばらく続くと思います。
そこで、今このような教育を受けている皆さんにお伝えしたいことがあります。
もちろん、質も高くて、おもしろく授業をしてくれる先生もたくさんいると思います。皆さんが個人的に尊敬している先生だっているかもしれません。
ただ、とりわけ授業も面白くない、教科書を板書に写すだけの授業をする先生が、内職せずに自分の話を聞けといい、
自分の言うことは絶対で、生徒と対等に話すことすらも拒むような先生の話に、耳を傾ける必要はありません。
内職だって、自分が合理的だと思うのであれば、なるべく失礼のないような形でいくらでもすればいいと思います。
今の時代の生徒には、少なくともそれくらいの権利は認められるべきなのです。
最後に
今皆さんに必要なのは、生徒の声に見向きもしない利己的な先生の言葉に踊り狂わされることではなく、
自らが導き出した合理的な道に対する静かなる信念です。
ただひたすらに自分の信じる道を突き進んでください。
コメント