こんにちは。クリリンです。
東大以外大学じゃない。
進学校の先生がよく言いそうなお言葉ですね。
かの有名なT進予備校現代文講師の林修先生もおっしゃっていました。実際に東大を卒業した人が言うと説得力があります。
かくいう僕は東大ではなく京大に通っているわけですが、大学生になって以来この言葉の真相について分かってきたことがあります。今回はその真相についてお話していきましょう。
“セールストーク”という意見は間違い
「林修も所詮は予備校講師。高いレベルの大学に挑戦させるために生徒を鼓舞してるだけ。」
これが一般的にみられる意見です。いわゆるただの“セールストーク”だろうという見方です。
それは大きな間違いです。
恐らく、そんな意見を持っている人は「東大の本当のすごさ」をわかっていないのでしょうね。
東大出身の林先生自身は「東大のすごさ」をわかっているので、この言葉は心の底から発信されているはずです。
東大だけが“大学”である理由
では、「東大のすごさ」はどこにあるのか。
偏差値が高いところ?
違います。考え方が逆です。
東大がすごいから偏差値が高くなるのです。
偏差値が高いのはあくまでも東大がすごいことによる結果に過ぎないのです。
では、東大の本当のすごさはどこにあるのかをお話ししましょう。
国からの運営交付金が別格
国立大学法人の収入は学生の支払う「入学料」「学費」に上乗せで「運営交付金」が国から支給されています。
その支給額のランキングを見てみしょう。
第1位 東京大学 | 約 757 億円 |
第2位 京都大学 | 約 532 億円 |
第3位 東北大学 | 約 444 億円 |
第4位 大阪大学 | 約 428 億円 |
第5位 九州大学 | 約 395 億円 |
東大ぶっちぎりの1位です。
これは国からの評価と信頼が相当厚いということであり、また研究施設の配備やマネジメントにそれだけ力が入れられているということでもあります。
これは科学技術の発展や学問の研究の最先端を担う東大だからこそのことであり、日本の先頭であると同時に世界をも先導していけという国からのメッセージでもあるのです。
世界最高レベルの頭脳の集団という環境
国だってすべての大学に最先端の研究設備を配備したいと思っています。しかし予算の都合でそんなことは到底できません。
だからこそ交付金を東大に集め、学力レベルの高い人を東大に集めればコストパフォーマンスの良い運用ができます。
すなわち、東大では世界最高レベルの頭脳の集団という環境のなかで研究することができるのです。これは研究を進める上で非常に重要な要素です。
YahooのCEO(最高経営責任者)を務めるMarissa MayerさんはCEOに抜擢されるまでの道のりを以下のように言っています。
I always worked with the smartest people I could find. You surround yourself with the smartest people. They just challenge you and elevate the way you think and make you think harder and deeper about things.
Marissa Mayer
最高に頭のいい人たちに囲まれることによって、自分の思考レベルの水準を上げることができるのですね。
そんな環境が実現されている大学は、日本一の頭脳が集まる東大だけなんです。
東大の学歴ブランドは計り知れない
東大のブランド力は計り知れません。
東大を中退したことで知られる堀江貴文さんは、ヒッチハイクをしたときに東大の学生証を見せたら相手が安堵したという経験から、「とんでもないものを手に入れてしまった」と話しています。
これは東大のもたらす非常に重大な価値であり、俗にいう「東大バイアス」ですね。
東大という学歴を持っているだけで、世間から許容される行動の範囲は一気に広がります。これほど便利なものはありません。
ならば他の大学は何なのか
「東大以外大学じゃない」という言説を認めるとすれば、東大以外は大学ではないという驚愕的事実を認めることになります。
ここで、日本のほとんどの大学生が送っている生活を振り返ってみましょう。毎日飲み会して、カラオケオールして、サークルの女抱いて…。
東大以外の大学で勉強してる人なんてほとんどいません。(ただし医学部は除く)
でも悪いことばかりではないんですよ。それだけ自由時間があるということは何か技術を身につけたり、起業することだってできます。
そういったことも含めて、ほとんどの人間にとって東大以外の大学は“遊び場”です。
おのおのが自分のしたいことをするだけで、その中でたまたま研究や起業に手をかけた人が世間に名をあげているだけなのです。
将来のためなら東大の必要はない
東大以外大学じゃないからといって東大以外だと将来に繋がらないのかといわれたら、もちろんそんなことはありません。
多くの東大生は学歴を活かして官僚になったり一流企業に就職したりするんでしょうけど、それならMARCH以上の大学であれば何とかなります。
むしろ最近では「東大生は使えない」なんていわれて話題にもなってしまいましたね。
わざわざしたくもない勉強までして結果同じことになるなら、早慶にしておけばよかったなどと後悔する声は、東大に行った僕の友人の中でも結構聞きます。
東大は将来の安定のために通う場所ではありません。
ここを履き違えてる人が多すぎます。
まとめ
東大は最先端の科学技術や学問の発展を担う“超一流大学”です。
そんな研究に携わりたいという人こそが“超一流人間”であり、そんな人間が集まる場所だからこそ、東大は日本唯一の“大学”なのです。
ちょっと頭がいいからと言ってなんら考えなしに「とりあえず東大」なんていうのはやめましょう。
それはあなたのためのみならず、本当に研究をしたいという好奇心旺盛で将来有望な人材のための枠を埋める行為でもあり、科学技術の発展を妨げる重大な行為に繋がるかもしれませんよ。
逆に、超一流人間になりたければ東大以外の選択肢はあり得ません。日本のみならず世界の未来を担っていってください。
コメント