こんにちは。クリリンです。
勘違いしてもらいたいところなのですが、ここは正直に申し上げておきますと、僕は京大医学部の一般入試で合格しました。
恐縮ながら、それだけでも周りからは「すごいすごい」と褒め称えられたのですが、どうやら2021年度入試にて、京大医学部に飛び級合格者が誕生した模様。京大医学部どころか、そもそも医学部に飛び級合格者が出たのは(恐らく)全国史上初の快挙です。
飛び級合格がどれほど凄いことなのか。そして一体どんな人物なのか。深掘りしていきます。
京大医学部の飛び入学制度(特色入試)とは?
そもそも日本にはまだまだ”飛び入学制度”が浸透すらしておらず、「飛び級なんてできるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
京都大学には独自の選抜入試として「特色入試」があります。いわゆるAO入試のようなものですが、2016年春入学試験から、医学部医学科だけは高2でも「特色入試」を受験することができます。
京都大は26日、2016年春入学の試験から、医学部医学科に高校2年からの「飛び入学」制を設けると発表した。高校3年次を履修せずに大学1年になれる。〜(中略)〜
京大が飛び入学制 16年春から導入: 日本経済新聞
医学部の飛び入学制は全国で初めてという。
ただし、その出願資格は以下の通り。
高3で出願するのであれば「1.高等学校又は中等教育学校を令和3年3月卒業見込みの者」に該当するので、その他の煩わしい条件なしに出願資格を得ますが、高2で出願するとなれば相当な難関であることがお分かりいただけると思います。
注意しなければならないのは、これらは出願の高2の11月までに揃える必要があるということ。
国際科学オリンピックの日本代表は各分野5名程度。国内予選は前年の1月から始まるので実質、高1の段階で科学オリンピックの国内予選を突破できる実力が必要になります。
またTOEFL iBTは、よくTOEFL ITPと混同されることがありますが、Reading、Listening、Speaking、Writingなど、総合的な英語力を測る指標として頻繁に用いられ、米国留学の時などに必要となる試験です。
まぁ、なんだかよく分からないけど、大変そうだなぁ。という感じ。笑
さらにこれで合格するわけでなく、あくまで「出願資格」の話。
この超難関な「出願資格」「推薦要件」を持った人たちが特色入試の小論文、面接を受けることになります。そこからの合格率は約2割、つまり5人に1人です。
その結果、導入から5年間、医学部医学科の高2合格者は現れませんでした。むしろ高3でもほぼ受からず、京都市内にある大手塾関係者には「合格ラインがはっきりせず、ブラックボックス化している」と語られ、特色入試の異彩さに厳しい指摘がなされています。
特色入試は、これまでのように各科目で高得点を取る秀才的な学生ではなく、特定の分野に偏っていても卓抜した能力を発揮する「とんがった人材」(大学関係者)というコンセプトがある。そんな人材を発掘するには、「該当者がいなければ合格者ゼロでもいい」という声もあるのだ。
「難しすぎる!」〝とんがった人材〟求めた京大特色入試 合格者厳選に早くも見直し論…ゴリラ研究総長の胸の内(1/4ページ) – 産経WEST
僕の周りにも特色合格した先輩・後輩・同期がいますが、彼らのポテンシャルは計り知れません。一般入試で合格する方が遥かに簡単ですよ。
飛び級合格者hayarinaさんってどんなヒト?
あまりにも難しすぎる飛び入学制度ですが、2021年度入試にて遂に飛び級合格者が誕生し、話題になりました。
Twitterのbio/プロフィールから出身校は南山高等中学校女子部
。毎年東大・京大に合格者を輩出する名古屋市の超有名進学校です。
本人がTwitterで合格報告をしたツイートがこちら。
報告があった瞬間、Twitter界隈は騒然。多くの称賛の声が届けられていたようです。
正直、最初にツイートを見た瞬間は意味不明ですよね。笑
「高校を退学して京大医学部」って、一瞬ネタツイ?と思ってしまうような感じ。笑
hayarinaさんの経歴が凄すぎる
しかし、よくよくhayarinaさんという人物を調べてみると、どうやら凄まじい経歴の持ち主であることが判明。
変更前のTwitterのbio/プロフィールより
・数学甲子園2017準優勝、2018,2019本選出場
・地理オリンピック日本選手権 2018本選出場、2021年銀賞
・日本地学オリンピック日本委員会 2019出場、2020本選出場
・日本化学オリンピック日本大会 2019年銀賞
・国際化学オリンピック世界大会 2020年トルコ・イスタンブール大会銀メダル
・日本数学オリンピック日本大会 2020年本選出場
・全国物理コンテスト物理チャレンジ! 2020年銅賞
・日本生物オリンピック日本大会 2020年本選出場
・英検一級
・国際物理オリンピック 2021年代表候補→(飛び入学で、高校は2年で退学されたため、参加資格がなくなり辞退。)
凄いことは分かりましたが、どれだけ凄いことなのかはイマイチよく分かりませんね。(笑)
とりあえず京大医学部に飛び級してしまうほどの人材であることは確かです。
ちなみに僕はというと、国際科学オリンピックなんて出場しようと思ったことすらないですし、英検も5級すら持ってません。(苦笑)
数学や理科の様々な大会で好成績を残されていることは分かりましたが、国数英理社5科目の成績はどれほどのものだったのか。調べてみたところ、以下の通り。・高1で受験した東進センター同日模試で900点満点836点 全体3位
・高1で受験した東進センター東大入試同日体験受験 理系9位(高1にして東大理科Ⅲ類A判定。)
↓全国統一小学生/中学生/高校生テストで小4から高2まで13回連続(延べ16回)決勝進出
高1で理ⅢA判定…。僕は高3の秋まで京大医学部E判定でした。(震)
こうしてみると、京大医学部がhayarinaさんを飛び級合格させた理由もわかりますね。1年間先延ばししていたら、東大理Ⅲに取られてしまうかもしれない。まさに日本最高学府から引っ張りだこの人材です。
もっと言えば、hayarinaさんの経歴は、今後京大医学部の飛び級合格を目指すための一つの基準になるかもしれませんね。
hayarinaさんの素顔に迫る
ともかくめちゃめちゃ勉強ができるということは分かりましたが、hayarinaさんはどんな人柄をされているのでしょうか。
高校では囲碁部に所属。団体戦にも参加され、女子団体戦準優勝に導いたそう。
勉強もできて、囲碁にも精通しているようで…。
また勉強だけでなく、色々な趣味もお持ちのようです。
勉強もして、趣味もあって、、一体どこからそんな時間が生み出されるのでしょうか、、。
あ、時たまユーモアあるツイートも。
さらに高校を退学(卒業)するときのツイートがこちら。
周りの人への感謝を忘れずに、人間関係も大切にする、そんな人柄がうかがえます。
ツイートから察するに、多くの人から愛されていることにも頷けますね。
hayarinaさんが朝日新聞「ひと」に掲載
2021/05/21の朝日新聞「ひと」にhayarinaさんが掲載されておりました。(オンライン版⇨朝日新聞-(ひと)林璃菜子さん 京大医学部に飛び級入学した)
・「学べる時間が長くなる。チャンスがあるなら受けてみよう」と挑戦したものの、合格は予想外だった。
・塾には通わず「集中力が続く限り」机に向かう。
・めざしているのは医学の研究者だ。
・「今は治せない病気の治療法を見つけたい」。
こんな凄まじい人材も、冷静になって考えてみれば大学の後輩。彼女のこれからを応援するとともに、僕も負けないよう頑張っていきます。(苦笑)
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