こんにちは。クリリンです。
皆さんは、できる問題をどのように復習するかで悩んだことはないでしょうか。
今まで出来ていた問題なのに、しばらく取り組んでいない間に出来なくなっていたという経験は誰にでもあるはずです。
「しばらく」とは言わずとも、昨日できた問題が今日出来なくなっていたという経験がある人も多いでしょう。
ただ「忘れた」といえばそれまでですが、そんなことを言っていたらキリがありません。
今回はできる問題の復習方法-要復習問題の見抜き方についてお話ししていきます。
できる問題の復習方法-要復習問題の見抜き方
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上記の記事でお話ししましたが、基本的に「できる」問題に取り組むことは時間の無駄です。
しかし人間の脳のつくり上、一度覚えたことでも忘れてしまうのはどうしても避けられない問題です。
練習でできた問題でも、試験本番でできなくなってしまっては元も子もありません。
そこで浮かぶ疑問は、
「何を以てできるというのか」
すなわち
「できる」と「できない」の定義です。
「できる」と「できない」の定義
「できない」の定義は簡単で、「問題が解けないこと」でいいでしょう。
当然、この問題は要復習です。
問題は「できる」についてです。結論をいうと、
“自身の知識に基づいて、確固たる信念のもと問題が解けたか”
ということと理解しています。すなわち、
「何を」「どのように」「いつ」の“論理の筋道”を意識して問題が解けたかということです。
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要は、“論理の筋道”を意識して解くことができるほどの知識が身についているのなら、その論理はもうあなたの手の内にあるということです。
「できる」と「できない」の中間:思考の偶然性
ところが、“論理の筋道”が明確に意識されずとも、問題が解けてしまうこともあります。むしろ、初学のうちはこれが大半です。
人間の脳は不思議なもので、明確に意識されない部分から解法が浮かび上がることがあるのです。
僕はこれを「思考の偶然性」と呼んでいます。
この「思考の偶然性」を自らの能力と勘違いしないことが大切で、思考の偶然と感じた場合に要復習と判断することが重要となるのです。
補足:エビングハウスの忘却曲線との相違
ご存じの方も多いと思いますが、人間の記憶はエビングハウスの忘却曲線によりある程度解明されています。
ただし注意しなければならないのは、このデータは「子音・母音・子音」からなる無意味な音節を覚えた時の記憶のデータであるということです。
すなわち、“論理の筋道”という、言うなれば「意味のかたまり」を覚える際にはこれを大きく上回る定着率が望めるのです。
もちろん「忘れる」ということに関して言えば、多少は適用できる部分もあることは否定できません。
しかし、「筋道そのものを確実に覚える」というのは既に反復することを前提としており、その過程を通せば記憶の定着率はかなり高いと心得て問題ありません。
一生モノの記憶とは言わずとも、少なくとも受験までは保持されるはずです。
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まとめ
できる問題の内、復習が必要かを判断するポイントは、
“論理の筋道”を明確に意識せずに問題が解けてしまう「思考の偶然性」を、自らの能力と勘違いしないようにすることです。
そして、「思考の偶然性」は「何を」「どのように」「いつ」のどの部分にあったのかを研究し、時間を空けて復習するようにしてください。
それが問題を確実に解くための大きな1歩となるはずです。
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