こんにちは Leeです( ̄∇ ̄)
今回は医学部や看護学部を受験する人たちへ向けた記事となっています。
医学部や看護学部といえば、大半の大学で面接が実施されますが、筆記試験とは異なり、過去問がなく対策ができず不安に思う受験生も多いでしょう( i _ i )
今回はそんな受験生に向けて
- 面接までに読んでおきたい本
- 医学部・看護学部志望の受験生であれば、知っておいた方がいい医学用語と生命倫理用語
この2つについて話していこうと思います( ̄∇ ̄)
僕は甲陽学院という中高一貫校出身ですが、甲陽では医学部受験する人が多かったので、在学当時の進学資料室の情報をもとに、今回の記事を書いています。
この記事はこんな人におすすめです!
・医療系の学部を志望だけど、面接が心配だという人
・医療系の学部を志望だけど、医学に関する知識は全くないという人
・医学に関する知識を得たいけど、何から勉強すればいいのかが分からない人
それでは本題に入っていきます!
「医学部面接」までに読んでおきたい本20
まずは、医学に関するおすすめの本について書いていこうと思います。
新書やブックレットなど、比較的に安価で手に入れやすいものを中心にここでは紹介していきます( ̄∇ ̄)
学校の図書館にあれば、ぜひ手に取って、隙間時間にでも読んでみてください!
興味があれば全て読むこともいいと思いますが、受験生の皆さんには、なかなかそんな時間はないと思います( i _ i )
ですので、今から紹介する本の中でも、自分の興味のありそうなものを1,2冊読むだけで十分だと思います!
それでは始めていきます( ̄▽ ̄)
【満足死〜寝たきりゼロの思想】奥野修司著(講談社現代新書)
本書では、「満足死」について深く掘り下げられています。
寝たきりの老人が減り、医療費の抑制となり、その結果、在宅死亡率を高めることになった「満足死」の発想と実践について、綿密な取材をもとに明らかにした一冊になっています。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000147340
【医学の歴史】梶田昭著(講談社学術文庫)
本書では、人類が叡智を傾けて、病気を克服してきた医学の発展の歴史について描かれています。
医学書はもちろん、思想書や文学書などから豊富なエピソードが引用されていて、とても興味深い一冊だと思いました。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000151205
【生老病死を考える〜地域ケアの新しい試み】方波見康雄著(岩波新書)
本書では、過疎と高齢化が進む北海道の小さな町で、開業医と病院が連携するという先進的な試みがなされている様子が描かれています。
その先進的な実践に生涯を捧げてきた著者が、「地域医療」について考えるエッセイとなっています。
https://www.iwanami.co.jp/book/b268811.html
【脳死・クローン・遺伝子療法〜バイオエシックスの練習問題】加藤尚武著(PHP新書)
本書の著者は、京都大学名誉教授であり、環境倫理学と生命倫理学の分野をリードしています。
医学部面接の題材になりやすい、「生命倫理学」の基礎を短時間かつ分かりやすく学べる一冊になっています。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9972753794
【理科系の作文技術】木下是雄著(中公新書)
小論文を課される医科大学を受験するつもりの受験生には是非読んでほしい一冊です。
初出はかなり古いですが、改訂を施され、現在もなおロングセラーを続けている一冊となっています。
https://www.chuko.co.jp/shinsho/1981/09/100624.html
【医学部の面接】小林公夫著(教学社)
本書の著者は、医事刑法、医事法、生命倫理を専門とする法学者です。
本書では、「最新医学の話題Q&A」「医学部の面接」「医学部合格のための重要語集」の3部形式で進められています。
https://akahon.net/Books/detail/2480000?link=Books%2FlistDetail%2F4%2F8
【医療の限界】小松秀樹著(新潮新書)
小松秀樹氏は本書で、「リスクのない治療はない」という冷厳な事実を指摘しています。
その上で、際限のない安全・安心を追求することは医療を崩壊させることにつながると警鐘を鳴らす、問題提起の一冊となっています。
https://www.shinchosha.co.jp/book/610218/
【いのちの選択〜今、考えたい脳死・臓器移植】小松美彦著(岩波ブックレット)
本書の著者は、死生と科学技術をめぐる倫理を批判的に考察しています。
わずか80ページしかないブックレットですが、臓器移植にまつわる問題の概要は、この一冊を読めば十分に理解できると思います。
https://www.iwanami.co.jp/book/b254320.html
【医の現在】高久史麿著(岩波新書)
医学は近年飛躍的に発展し、いまや遺伝子レベルの治療さえ行われるようになっています。
その一方で、臓器移植、生殖医療、地域医療の普及、新たな医療倫理の確立など、取り組むべき課題は多いのが実情です。
本書は、日本医学会が総力を挙げて、そんな医学の現状と課題を一般向けに易しく解説したものです。
https://shinshomap.info/book/9784004306078.html
【信州に上医あり〜若月俊一と佐久病院】南木佳士著(岩波新書)
本書の著者は、芥川賞作家でもあり、内科医でもあります。
この本では、農村医療を目指し、実践してきた若月俊一医師の生涯をたどっています。
医療という営みの本質について深く考えさせられる一冊です。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784004303206
【山中静夫氏の尊厳死】南木佳士著(文春文庫)
生まれ故郷で死ぬために、信州の病院に転院してきた末期がんの山中静夫氏について書かれた一冊です。
山中静夫氏の担当医である今井医師が、彼の願いとどう向き合っていくのかについて描かれています。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167545109
【お医者さん〜医者と医療のあいだ】なだいなだ著(中公新書)
なだいなだ氏は慶応義塾大学医学部卒の精神科医であり、エッセイストでもあります。
「医師とは何か」について易しく説き起こした本書は、医学部の新入生の推薦図書としてよく読まれているそうです。
https://bookmeter.com/books/302553
【先端医療のルール〜人体利用はどこまで許されるのか】橳島次郎著(講談社現代新書)
「受精卵は人なのかモノなのか」あるいは、「生殖医療はどこまで許容されうるのか」といった倫理的な是非が深く問われることなく、医療の技術は日々進歩しています。
そんな医療と倫理に関する、様々な問題について検証した一冊です。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000147041
【精神科にできること〜脳の医学 心の治療】野村総一郎著(講談社現代新書)
著者は慶応義塾大学医学部卒であり、現在は防衛医科大学校精神科教授です。
精神医学の歩みから、疾病別のケーススタディ、医者選びまでをコンパクトに説明した一冊です。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0334498
【死をどう生きたか〜私の心に残る人びと】日野原重明著(中公新書)
本著では、数多くの患者を看取ってきた内科医が、22人の患者を厳選して生の終焉のあり方について描いています。
誰もが迎えざるを得ない死をどう考えるのかについて、示唆を与えてくれる一冊です。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784122061798
【生物と無生物のあいだ】福岡伸一著(講談社現代新書)
「生命を機械的に、操作的に扱うことは可能なのか?」という命題を深く掘り下げた一冊になっています。
この著書では、20世紀から現在に至る生命観の変遷を紹介しながら、「生命とは何か」について問うています。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000147351
【安楽死と尊厳死〜医療の中の生と死】保阪正康著(講談社現代新書)
「安らかに死ぬ権利」とは何か、あるいは、「人間の尊厳を失わない死に方」とはどんな形なのかについて、深く考えさせられる一冊です。
読者と共に、医療の中の生と死を考えるノンフィクションになっています。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000146603
【医療格差の時代】米山公啓著(ちくま新書)
この著書は、昨今の社会情勢の中では、避けては通れない問題である医療格差について書かれています。
この一冊でかなりコンパクトに説明されているので、医療格差という問題の大枠を理解するには、もってこいの一冊だと思います。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480064370/
【それでも君は医者になるのか】中山祐次郎著(日経BP)
この本は、神奈川の聖光学院出身の現役外科医が著者です。
2018年に出版された小説「泣くな研修医」が2年前にテレビ朝日系列でドラマ化され、大きな反響を呼びましたね( ̄∇ ̄)
中高生に向けて書かれているので、非常に読みやすいと思います。
医者を目指す受験生の皆さんに、大きな示唆を与えてくれるのではないでしょうか。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/21/284560/
【動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか】福岡伸一著(小学館新書)
この著書では「生命とは何か」という地球最大の命題に対して、動的平衡という新しい概念を用いて説明しようと試みています。
「生物は変わらないために変わり続けなければならない」という言葉が印象的でした。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784098253012
【まとめ】医学部面接前に医学に関する本を読んでおくべき理由について
どうでしょうか?
興味がありそうな本を見つけられたでしょうか?(°▽°)
冒頭でも言いましたが、ここで紹介した20冊全てを読む余裕など、時間のない受験生には到底ないと思いますので、1,2冊だけでも読めば十分だと思います。
その理由として、1,2冊さえ読めば、医学に関する知識が全くない状態で、面接に臨むことを避けられるからです。
医学部面接では
- どうして医学部を志望したのですか?
- どういう分野の医師になりたいのですか?
- 最近気になった、医療に関するニュースはありますか?
といったことがよく聞かれます。
(これに加えて、コロナ関連のこともよく聞かれると思います)
こういった質問をされたときに、ある程度の医学知識があれば、それほど困ることなく返答できるはずです。
ですので、面接でよく聞かれる質問に問題なく答えられるようになるためにも、医学に関する本を数冊読むことをおすすめします( ̄▽ ̄)
最低限知っておきたい「医学用語」と「生命倫理用語」30 (前半15個)
次に、「医学部を受験するのであれば、この用語は知っておいてほしいな」と思う医療用語について書いていきます。
社会の選択科目で、倫政を選択している受験生であれば、ある程度知っている用語も多いかもしれませんね( ̄∇ ̄)
面接前までにはざっと目を通しておいて、ある程度は自分で用語の意味を説明できるくらいにはしておいた方がいいかもしれませんね(°▽°)
ここでは細かく正確というよりは、むしろ、簡潔に易しく説明していくので、もっと詳しく知りたい人はリンク先の記事を読んでみてください。
また、この記事で全て書いてしまうと、かなり長くなってしまうので、この記事では前半の15個について書いていきます。
残りの15個についてはこの記事で確認してください!
それでは( ̄∇ ̄)
iPS細胞
京大医学部を受験するのであれば当然知っておいてほしい単語ですが、それ以外の大学を受験する受験生でも、是非知っておいてほしい単語の一つですね( ̄∇ ̄)
2006年に京都大学の山名伸弥教授らによって作製されたiPS細胞(induced pluripotent stem cells:人工多能性幹細胞)ですが、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
簡潔にいうと、iPS細胞とは細胞を培養して、人工的に作られた多能性の幹細胞です。
もっと噛み砕いて説明すると、人間の皮膚や血液などの体細胞に細胞を培養すると、様々な組織や臓器の細胞に変化する能力をもつ多能性幹細胞ができます。
その細胞をiPS細胞と呼んでいるのです。
ですので、iPS細胞は再生医療や病気の原因の解明、新薬の開発等に利用できると考えられています。
さらに詳しく知りたい人へ
1 iPS細胞の正体や作り方について
https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/bio/genome/genomep06.html#:~:text=iPS細胞とは、細胞,賞を受賞しました%E3%80%82
2 iPS細胞とES細胞の違いについて
https://saisei-navi.com/hiza/regenerative_medicine/ips/
安楽死
そもそもですが、安楽死には2種類あります。
1つは患者に致死薬を投与することで、患者に死をもたらす積極的安楽死というもの。
もう1つは延命治療を行わない、あるいは、延命治療を中断することで患者を死に至らしめる消極的安楽死(=尊厳死)というものです。
今の日本では、積極的安楽死は法的に認可されておらず、積極的安楽死に携わった医師は殺人罪に問われたり、あるいは、依頼した近親者も殺人関与という形で罪に問われてしまいます。
それに対して、消極的安楽死は日本でも実現可能です。
というのも、自宅では「何もしない権利」がありますので、入院さえしなければ、消極的安楽死を実行することは可能なんです。
近年、改めて、患者自身の意思が尊重されるようになっているからこそ、話題になっている「安楽死」は面接でも頻繁に聞かれる内容だと思います。
これを機会に、「安楽死」に対する自分なりの考えをまとめてみるのもいいでしょう( ̄∇ ̄)
さらに詳しく知りたい人へ
1 安楽死を法律の観点から
https://www.swissinfo.ch/jpn/society/安楽死が認められている国はどこ–/47739244
ES細胞
ES細胞(Embryonic Stem Cell)とは胚の内部細胞塊を利用して作製された幹細胞であり、「胚性幹細胞」と名付けられていて、「万能細胞」と呼ばれることもあります。
「万能細胞」と呼ばれる理由は、ES細胞は発生初期の胚の細胞からつくられるので、受精卵に近い能力を持ち、身体を構成するあらゆる細胞に分化することができるからです。
加えて、ES細胞は適切な環境さえ整えば半永久的に維持することができることから、再生医療のソースとして大きな期待が集まりました。
しかし、「胚」を用いることから倫理的に違和感を持つ人も少なくなく、加えて、臓器移植と同様に拒絶反応が起きることから、日本ではES細胞を再生医療へ応用することが長年禁じられていました。
ただ、近年では日本でもES細胞を再生医療に応用することを可能とする体制の整備を始めているようです。
さらに詳しく知りたい人へ
1 ES細胞の倫理的問題
2 ES細胞の利用目的
医療過誤
医療過誤とは、医療事故の中でも、医療従事者(医師、看護師、助産師、薬剤師)の過失により、患者に被害が発生することを指します。
医療スタッフ同士のコミュケーション不足によって起きてしまう事故や、手術ミス、診断ミスなどが医療過誤の代表例です。
また、医療過誤が起きてしまった場合、医師は民事責任、刑事責任、行政責任の3つの法的責任を負うことになります。
さらに詳しく知りたい人へ
1 医療過誤と医療事故の違いについて
https://www.doctor-agent.com/service/medical-malpractice-Law-reports
インフォームド・コンセント
この単語は倫政選択の受験生であれば馴染みがある言葉だと思います( ̄∇ ̄)
日本語に直訳すると「説明と同意」になりますが、その意味は文字通りです。
医療行為を受ける前に、医師および看護師から医療行為について、わかりやすく十分な説明を受け、それに対して患者は疑問があれば解消し、内容について十分納得した上で、その医療行為に同意することです。
近年の医療界では当然の常識として扱われていることです。
さらに詳しく知りたい人へ
1 インフォームド・コンセントの必要性について
2 インフォームド・コンセントの3要素について
エイズ
HIV(Human Immunodeficiency Virus)はヒトの免疫細胞に感染するウイルスです。
その結果、免疫細胞が減少し、普段は感染しないような病原体にも感染してしまい、さまざまな病気を発症します。
その状態をエイズ(AIDS=Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と呼びます。
また、主な感染経路は「性的感染」「血液感染」「母子感染」の3つになります。
20世紀ではエイズは死の病として考えられていましたが、現在ではHIVに効く特効薬が開発されています。
ですので、早期に発見すれば、感染しても普通の生活を送ることは可能です。
さらに詳しく知りたい人へ
1 エイズに関する偏見について
https://www.pref.mie.lg.jp/DOKYOC/HP/20444021126.htm
2 エイズの症状について
クローン/クローン技術
クローン技術は畜産分野において発展し、応用されてきた技術であり、ヒトにとって有用な個体を効率的に生産するために開発されてきたものです。
このクローン技術は「再生医療」に応用できるのではないかと大きな期待が集まっています。
ただし、問題点も多く含まれています。
それは、「ヒトの価値」を大きく変えてしまうのではないかということです。
確かに、クローン技術の再生医療への貢献は無視できないものがありますが、それ以上に倫理的な問題が山積みになっているようです。
さらに詳しく知りたい人へ
1 クローン技術によって生まれたクローン羊について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kagaku/klon98/index.htm
2クローン技術の倫理的問題点について
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SK/0008/SK00080L231.pdf
自己決定権
医療における自己決定権とは、患者本人が自分の受ける治療を決定できる権利のことを意味していて、インフォームド・コンセントの原則はこの自己決定権に含まれています。
ですので、自己決定権を尊重するとは、患者本人の意思を反映した治療を行い、医師は治療を提案するという立場で、十分な説明を患者に行い、患者の意見を仰ぐことを指します。
ただし、医療スタッフが患者を完全に理解することなど不可能であることに加え、患者一人一人の意向をすべて聞き取り、それに則した医療を提供していると、時間がかかりすぎてしまいます。
それゆえ、医師は患者の自己決定権を最大限に尊重しつつも、迅速に対応する必要があり、その塩梅がかなり重要になってくるそうです。
さらに詳しく知りたい人へ
1 自己決定権に関する書物
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/E_00088.html
2 無断輸血と自己決定権に関する事例
https://pmet.or.jp/jiko/01setumei0008.html
出生前診断
出生前診断とは文字通り、胎児が生まれてくる前に、お腹の中にいる胎児の染色体に異常がないかを検査することです。
近年、出産年齢の高齢化により、赤ちゃんが先天性の疾患を持って生まれてくるリスクが高まっているので、妊娠中からの治療や出産後の環境を整えるために、この出生前診断は非常に重要なツールであると考えられています。
ですので、この出生前診断の目的としては
- 胎児治療のため
- 生まれてくる子に驚かないため
- 適切な分娩時期や分娩場所を決めるため
- 人工妊娠中絶(胎児への緩和ケア)のため
- 安全を確保した上で助産師中心のマタニティケ アを行うため
といった様々なものがあります。
ただし、出生前診断に対して否定的な意見が多いことも事実です。
それは、もしも、出生前診断によって、胎児に障害が見つかり、その結果中絶が選択された場合、この出生前診断は「いのちの選別」を助長することになるからです。
何事も一長一短というわけですね( i _ i )
さらに詳しく知りたい人へ
1 出生前診断に対する反対意見とその理由
https://www.prenataltest-knowledge.com/iken/minnanohantaiiken.html
2 医師の考える出生前診断のデメリット
https://quickpcr.jp/column/qol/nipt/prenatal-diagnosis-merit-demerit/
植物状態
植物状態とは、大脳(思考と行動を制御する脳の部位)が機能不全になっているものの、視床下部と脳幹(睡眠サイクル、体温、呼吸、血圧、心拍、意識などの生命維持に必要な機能を制御する脳の部位)が機能している状態のことです。
つまり、植物状態の人は目を開けることはできますが、話すことや、思考や意図を必要とする行為を行うことができず、自分の状態や周囲の環境を認識していません。
脳死と植物状態の違いをおさえて、臓器移植問題との繋がりも理解しておけば十分でしょう( ̄∇ ̄)
さらに詳しく知りたい人へ
1 植物状態と脳死の違いについて
2 【実話】植物状態にも関わらず意識があった青年の物語
https://ddnavi.com/news/275601/a/
生命の質(QOL=Quality of Life)
QOLという単語は日常会話でもよく使うのではないでしょうか?
QOLは「人生の質」や「生活の質」と訳されることが多いですね( ̄▽ ̄)
では、医療的にはQOLとはどういう意味なのでしょうか?
医学的には、QOLとは「人間らしい生活を送れるか、自分の満足する時間が過ごせているか、人生に幸せを見いだせているか」という概念のことを指します。
医療が目まぐるしく発達する現代では、延命や治療を追い求めるあまり、患者が「自分の満足できる生活を送れるかどうか」ということは後回しになってしまいがちでした。
そこで、近年では、【苦痛を伴う治療や精神的な負担を少なくするために努力し、「QOLを高める、向上させる」といった考え方】は【治療すること】と同じくらい、大切に考えらています。
医師はあくまでも、医療を提供する立場にいるという姿勢が根本にあるわけです。
さらに詳しく知りたい人へ
1 小論文の過去問とその書き方について ex)QOL
https://受験.net/syouronbun-14-531
2 前立腺癌の患者さんを例に、患者さんのQOLを上げるために必要なことについて
https://betterl.bayer.jp/sites/g/files/vrxlpx11551/files/2021-09/202011_seminar.pdf
生命の尊厳(SOL=Sanctity of Life)
次はSOLについてですが、意味としては「人間の生命はそのものが尊い」という考え方のことです。
ですので、SOLという考え方では、いついかなる状況でも死を選ばず生を選ばなければならないことになります。
これはQOLという考え方と対照的な考え方であり、また、尊厳死を妨げる考え方でもあります。
現代医療ではどちらかというと、QOLを重視する傾向にあると言えるでしょう。
さらに詳しく知りたい人へ
1 SOLとQOLは対立する考えであるということについて
https://note.com/hokantokyo_study/n/nf59af332536c
生命倫理(バイオエシックス)
まずは、生命倫理という概念が誕生した背景から話していきます。
近年医療は飛躍的に進歩し、受精から死までの全ての瞬間に医療は介入することができるようになってきました。
そのことには大きなメリットがある反面、倫理的な側面から考える必要のある問題も多く浮かび上がってきました。
具体的には、代理出産、胎児の中絶、その臓器の活用、ES細胞、クローン人間、安楽死、人体実験といった問題のことです。
こういった問題に対する考え方は、科学者によって大きく変わることも多いようです。
そこで、誕生したのが生命倫理学というわけです。
また、生命倫理学の4原則として
- 人に対する敬意(respect for persons)
- 無危害(nonmaleficence)
- 慈恵(beneficence)
- 正義(justice)
の4つが挙げられます。
なかなか複雑で難しい話になりますね、、、
さらに詳しく知りたい人へ
1 生命倫理のジレンマについて
2 生命倫理に関するニュースについて
https://www.newsweekjapan.jp/tagsearch/生命倫理
3 生命倫理の4原則について
セカンド・オピニオン
セカンドオピニオンについては、意味を知っている受験生も多いのではないでしょうか。
文字通り、意味としては、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることを指します。
ではセカンドオピニオンにはどういった目的があるのでしょうか。
メリットとしては
- 同じ診断法を提案されたとしても、別の説明を聞くことができるので、病気や治療法に対する理解を深めることができ、それが安心感につながる
- 別の治療法が提案されれば、患者自身の選択の幅が広がり、より納得のいく治療に臨むことができる
といったものがあります。
ただ、デメリットとしては、セカンドオピニオンは保険適応外なので、自分で負担する額がかなり大きくなってしまうことが挙げられます。
さらに詳しく知りたい人へ
1 セカンドオピニオンの目的とメリットについて
https://www.nissay.co.jp/kaisha/kenkosupport/column/172/
2 セカンドオピニオンに対する医師の反応について
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00135/00008/?P=3
臓器移植/臓器移植ネットワーク/臓器移植法
最後は臓器移植についてです。
以前まで、日本は世界各国と比べると、臓器移植提供数がかなり少なかったようです。
ただ、2010年に「改正臓器移植法」が全面的に施行されました。
具体的にいうと、以前までは、生前に書面で本人の臓器を提供する意思を表示している場合に限り、臓器提供が許されていましたが、改正後は、本人の臓器を提供する意思が不明であっても、ご家族の承諾があれば、臓器提供が可能になりました。
また改正後、15歳未満であっても、脳死下の臓器提供が可能になり、臓器提供数は格段に増えました。
ただ、それでも日本の臓器提供数は諸外国と比べると少ないのが現状です、、、
さらに詳しく知りたい人へ
1 海外と比べて日本の臓器移植数が少ないのはなぜかについて
https://www.jotnw.or.jp/faq/detail.php?id=85#:~:text=その理由として日本では,と考えられています%E3%80%82
2 臓器移植に関して、誰もが持っている権利について
https://www.jotnw.or.jp/explanation/01/02/#:~:text=誰もが選択する,されるべきものです%E3%80%82
残り15個の医療用語についてはこちらの記事で
残りの医学用語は
- ターミナル=ケア(終末期医療)
- たらいまわし
- チーム医療
- デザイナー・ベビー
- ドナー/ドナー・カード
- トリアージ
- 妊娠中絶
- 脳死
- バイオハザード
- ペイン・コントロール
- ホスピス
- 人工授精
- 優生思想
- リヴィング・ウィル(生前の意志)
- レシピエント
この15個です。
この記事で上に書いた15個の医療用語について説明しています。
医学部や看護学部を受験するのであれば、残りの15個についてもぜひぜひ見てみてください!
今回の記事はここで終わろうと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました(°▽°)
それでは( ̄∇ ̄)
その他おすすめの記事
今回の記事では、医学部面接までに読んでおきたい本や、知っておきたい知識について書きましたが、関連した記事として、この記事をおすすめします!“京大医学部の学生はどういった人が多いのか”について書いた記事です!興味があればぜひそちらも読んでみてください( ̄∇ ̄)
>>関連記事:京大医学部生は全員天才!?-実際に入学して感じたことについて
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