こんにちは。クリリンです。
ここでは理系難関大学・医学部を志望する人たちに向けて漢文の勉強法とオススメ参考書についてお話ししていきます。
大学受験における漢文の特徴
大学入試において、漢文という単元の立ち位置ってとても難しいですよね。
特に理系の場合、国公立志望の共通1次試験の国語において必要であるだけで、多くの場合2次試験には不要な場合がほとんどだと思います。
配点が小さいので限りある時間に対してあまり多くの勉強時間を充てることはできません。
しかし多くの理系受験生にとって、漢文という単元は国語の得点源であり、ここで失点してしまうと他の受験生と大きく差をつけられてしまうことにもなりかねません。
従って、漢文は最低限の勉強量で得点効率の良い勉強をしていく必要があります。
漢文の勉強法
漢文の勉強は以下の2ステップで行います。
- 単語・文法・句形の暗記
- 読解演習
単語・文法・句形の暗記
漢文こそ「暗記の科目」です。
単語については、大学入試で出題される重要語句はほぼ決まっています。
文法についても返り点、置字、再読文字の3つを抑え、書き下し文さえ書けるようになってしまえばなんら問題はありません。
あとは否定形・使役系・抑揚系など大学入試で頻出の重要句形を暗記します。漢字を見ただけで句形が思い浮かぶようになるまで定着させてしまいましょう。
これらを暗記するだけで最低でも8割の得点は固いです。
読解演習
漢文は、古文でいう「古文常識」のような特別な知識は必要ありません。
強いて言えば、「矛盾」や「完璧」などの故事成語にまつわるエピソードが頭の中に入っていると、読解に有利に働くことはあるかもしれない程度です。
とはいえ、有名どころの故事成語は恐らく学校でも扱うと思いますので、学校の授業を大切にしていれば十分ですね。
訓読文を見ただけで瞬時に書き下し文が頭の中に入ってくるようになれば読解は出来てしまうと思います。
あわよくば白文から書き下し文まで書けるようになってしまえばもう怖いものはありません。
オススメ参考書2選
『漢文ヤマのヤマ』
とても有名な参考書です。重要事項に丁寧な解説がされており、理解を深めながら暗記していくことができます。問題演習も同時に積める形式になっており、よくまとまった1冊となっています。
『共通テスト過去問研究 国語』
特に問題集で演習を積むことなく実際の入試問題の傾向に沿った対策をはじめていいでしょう。共通テストは過去問の資料がないので、過去問に準ずる問題集で対策していきましょう。
高校3年間の流れ
高校1年では、学校の授業を大事にしながら『漢文ヤマのヤマ』で基本事項について勉強しましょう。
高校2年生以降は、とりわけ漢文に苦手意識を持っていなければ、定期テストや模試の直前に『漢文ヤマのヤマ』で基本事項の確認をする程度で問題ありません。
過去問は高校3年の夏休みから始め、大学の好むテーマや解答の形式に沿った対策をしていきましょう。
漢文はこれくらいの勉強量でも十分に得点できる分野だと思います。学校の授業を大切にしつつ、最低限の勉強で高得点を目指していきましょう。
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