この記事で分かるのはこんなこと!
・独学勉強と予備校に通って勉強するのはどっちがいいのか
・独学のいいところは何なのか
・独学はどんな人に向いているのか
・独学で勉強していく際の進め方
みなさんこんにちは。現役京大生のMORIです。
大学受験に向けて勉強を始めようと考えている皆さんにとって、一番重要な問題といってもいいのが、
予備校や塾に入るかどうか
だと思います。
駿台、河合塾、東進、代ゼミといった大手の予備校の合格実績や、有名な講師の方々の情報を見るたびに、予備校や塾がとても魅力的に見えると思います。
実際僕も高校生の時に大手の予備校の授業や、自習室の環境にあこがれていた記憶があります。
しかし、大学受験においては、
参考書で独学で勉強を進めるのが最も効率的
である場合が結構あります。
授業をしないで、参考書での勉強を進める武田塾も最近勢いがありますよね。
人それぞれ自分に合った勉強法があるので、一概には言えませんが、ほぼ独学で地方の公立高校から京大に現役合格した僕は、参考書で勉強するのが一番結果に結びつきやすいと感じています。
実際、大手の予備校に通っているからと言って周りのひとの合格率が高かったかというと、そんな感じはありませんでした。
そこで今回は、僕が参考書で独学で勉強を進めるのが最も効率的だと思っている理由を、予備校に入って勉強するのと比較しながら解説していきたいと思います。
そして、どんな人が独学に向いているのか、独学をどう進めていけばいいのか、解説していきたいと思います。
著者の僕がどんな人物なのか、ってことを紹介した記事があるので、気になる方はぜひ見てもらえると嬉しいです。
予備校に入るメリット・デメリット
予備校のメリット
まずは予備校に入るメリットから解説していきたいと思います。
僕の考える予備校に入るメリットは次の3点です。
- 実力のある講師の授業が受けられる
- 環境が良い自習室で勉強できる
- 予備校のチューターや先生に相談ができる
上記の3点は受験生からすればとても魅力的だと思います。
信頼のできる実力のある先生の授業は、とても分かりやすいと思うし安心して学習に取り組めると思います。
自習室の環境が良ければ、自習の効率も爆上がりすると思うし、やる気も出やすくなると思います。
勉強の仕方や成績に悩んだときに、チューターや先生に相談できるのも、心強いポイントです。
予備校のデメリット・注意点
予備校に入るデメリットなんてあるのかよ!!って思ってる方もいると思うので、ちゃんと解説したいと思います。
予備校も、もちろん商売でやっているので、いいところばかり宣伝します。
合格実績や、合格者の声といったものを大々的に宣伝するのも、いいところばかりを宣伝するという最たる例です。
ここでは、予備校に入るデメリットと注意点を合わせて紹介します。
特に注目してほしいのは次の4点です。
- 自分のペースで勉強できない
- 入試問題では予備校の授業で扱わない範囲・問題も多い
- 移動時間や授業時間の拘束がある
- 受け身になりがち
1点目についてですが、予備校に通う人は、基本的に予備校の授業に合わせて勉強の計画を立てることになります。
(そうでないと予備校に通う意味がないし、効率が悪いです。)
そのため、もっとゆっくり勉強したい、もっと先の勉強をしたい、という気持ちになった場合に対応しづらい部分があります。
2点目について、これは注意点にあたりますが、最も注意してほしいポイントです。
いくら実力のある有名な講師の授業でも、その授業で扱える内容やテキストには限りがあり、良くも悪くも重要な部分が取り上げられます。
そのため、自分で取り上げられなかった部分を勉強する必要が出てきます。
予備校に通って授業を受けているのにもかかわらず、結局自分で新しい内容を勉強するという状態になってしまいます。
予備校の勉強だけでは、勉強が完結しないのです。
3つ目に気を付けてほしいポイントは、予備校に通う通学時間や、授業が決まった時間にあることによる、時間的拘束です。
上手く時間を利用することのできる人にとっては、大した問題にならないこともありますが、勉強量の確保が重要である大学受験においては、時間的拘束はないに越したことはありません。
4つ目は、そのひと次第であるのですが、予備校に入って授業を受けると受け身な姿勢で勉強する、という状態に陥りがちです。
勉強に取り組む姿勢によるのですが、僕の周りの人たちを見ていると、授業を受けてそれで勉強した気になり、自習による問題演習の不足が起きがちでした。
参考書での独学のメリット・デメリット
参考書での独学のメリット
参考書での勉強のメリットを見ていこうと思います。
参考書での独学の良さは次の4つだと考えています。
- 自分のペースで勉強できる
- 自分のレベルにあった参考書・問題集が選べる
- 予備校の授業よりも網羅性が高い
- 主体的な勉強の姿勢になる
参考書での独学であれば、授業についていけずにつまづいたままおいていかれた、なんてこともおこらず、自分のペースで勉強を進められます。
わかっているところはさらっとながし、わかっていない部分は重点的に勉強する、という調整もしやすいです。
また、参考書や問題集の種類はたくさんあるので、自分のレベルに合ったものを選ぶことができます。
3つ目のメリットは、参考書や問題集の選び方にもよりますが、予備校で扱われる授業よりも広い範囲や多くの問題を勉強できるというのは大きな利点です。
4つ目は、人によると言われればそれまでですが、独学で勉強するときは主体的な姿勢で勉強できる点も良い点です。
参考書での独学のデメリット・注意点
僕の思うデメリットや注意点すべき点は2つです。
- 参考書選びが難しい
- 孤独
独学するうえで最も難しいのは、自分に合った参考書選びではないでしょうか。
自分に合ったものを、自分に合った順番で選ぶというのはすこし難しいかもしれません。
また、予備校に通うひとにはいる相談相手も独学だといないかもしれません。(個人的にはあまり気になりませんでしたが)
参考書での独学が予備校に入るよりも強い理由
予備校と参考書での独学の両方のメリット・デメリットを見てきたので、ここからは本題に入ります。
予備校と参考書ではどっちの方が強いのかというところです。
繰り返しにはなりますが、僕の思う結論からいうと
参考書での独学の方が強い
です。
なぜかというと、圧倒的に参考書の方が勉強が進む効率が良いからです。
予備校のデメリットとして、予備校の勉強だけで勉強が完結しない、という点がありましたね。
結局(多くの受験生はこの部分を補えていませんが)自分の勉強で補う必要があり、二度手間です。
予備校のテキスト+別の参考書、の二つをやる必要が出てきます。
どうせ二つのものをやらないといけないのなら、初めから網羅的な参考書を1冊勉強した方が完成度は高いと思うし、体系的でもあります。
それに、予備校のテキスト+別の参考書をやる場合に起きる、内容の重複も起こりえないです。
さらに、大学受験で重要な、全範囲を早く全部終わらせることができるのも参考書による勉強です。
学校や予備校の授業の進度に合わせることなく勉強を進めることができます。
さらに、問題演習を行える時間も多く確保できます。
授業はインプットしかできないので、授業時間が増えるということはインプットの時間だけが増え、アウトプットの時間は増えません。
アウトプットして初めて出来ることが増えたと言えるので、アウトプットに多く時間を取れる参考書での独学は成績の上昇に直結します。
最後に、参考書の独学が、予備校に入ることよりも勝ってる点をまとめておきます。
- 重複のない網羅的な勉強ができて、効率がいい
- 自分のペースで勉強できて、進むペースを早くできる
- 成績の上昇に直結するアウトプットの時間をより多くとれる
どんな人が参考書での独学にむいているか
参考書での独学が強いとは今まで述べてきましたが、やはり向き不向きがあります。
そこで、どんな人が参考書での独学に向いているのか解説します。
独学に必要なのは次の3つです。
- 自分のレベルや状況を分析すること
- どの参考書が今の自分に合っているのか判断すること
- 自分の取り組む参考書の役割を理解しておくこと
参考書で勉強する際に大事なのは、
今の自分は○○ができていないから、○○の力が付く△△って参考書に取り組もう。
のような考え方です。
英語できないからネクステージやろうとかそんな単純な話ではなく、
英文法の問題解く力がないから、文法問題の演習ができるネクステージに取り組もう
が正しい考え方です。
自分に何が足りないか理解して、その足りていない部分を学べる参考書を適切に選ぶのが大切です。
以上を踏まえて、参考書の独学に向いている人は、
自分の状況をしっかり分析出来て、その状況に対して何をすればいいのか考えることのできる人
です。
これだけ聞くと難しく思えるかもしれませんが、実は簡単なことで、普段受ける模試の結果などを見て、この部分ができてなかったからその部分を勉強できる参考書に取り組もう、ということを考えることができればそれで問題ないです。
参考書での独学の進め方
参考書での独学の進め方を、紹介していきたいと思います。
参考書での勉強にあたって重要なのは、どの参考書を使って勉強を進めていくか、ですよね。
こればっかりは、人それぞれでアドバイスが難しいのですが、武田塾の参考書ルートがとても参考になると思います。
大学ごとに、この参考書の順番で勉強するといいよっていうのが詳しく説明されています。
武田塾のルートだけが正解ってわけではないので、いろいろなサイトやYouTube、先生や友人の話を聞いて自分の参考書ルートを作るのがいいと思います。
ただ、ここでも意識してほしいのは、どの参考書がどんな役割を持っているか理解して参考書を選んでいくことです。
これが無駄のない効率的な勉強につながります。
こちらの記事は、僕が完全な参考書の独学だけで京大英語7割を取った勉強法をすべて書いています。
上手くいったこと、上手くいかなかったこと、全部書いています。
この記事を読んでもらえたら、参考書だけで独学するイメージがつかめると思います。
>>関連記事:【完全独学】凡人が参考書のみで京大英語7割取った勉強法
この記事のまとめ
この記事では、参考書独学が大学受験で一番効率的な理由を解説してきました。
改めて、参考書の独学の利点を挙げると、次のようになります。
- 重複のない網羅的な勉強ができて、効率がいい
- 自分のペースで勉強できて、進むペースを早くできる
- 成績の上昇に直結するアウトプットの時間をより多くとれる
僕は、ほぼ独学で地方の公立高校から京大にうかったので、独学で難関大学に合格することも全然あり得ます。
予備校に通うよりも参考書で勉強した方が経済的ですし、効率的に勉強できて成績も上がるので、自分の状況をしっかり分析出来て、その状況に対して何をすればいいのか考えることのできる人は、ぜひ独学で勉強しましょう!
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